一瞬だった夏インテ2023
私は翌日楽しみな予定があると前日の夜眠れなくなる小学生のような成人女性です。
今回のインテも楽しみにし過ぎてなかなか寝付けず、寝ついたと思ったら夢の中でフライングしてインテに行っており、お金の計算ができなくて怒られるという悪夢を見てうなされました。
早起きして自宅からバスに乗り、乗り換え駅まで長かったので、夢でうなされて眠れなかった分を取り返そうと一眠り。
バスが駅に着きそうになったので起きると、なんだか目の前の席に見たことのある人がいました。
仲のいい職場の同僚(ドルオタ)でした。
彼女は私だと気付いておらず、こちらが声をかけて気付きました。
「いや、そんな大荷物で何しに行くん」
私の荷物を見た同僚が問うてきます。
私は職場でオタクだと言うことは隠していませんが、さすがに同人即売会でサークル参加をしているとは言いにくく、必死に絞り出した「オタクの、祭りに行くんや……」で誤魔化しました。
空気の読める彼女は私が突っ込んで欲しくない雰囲気を察して、それ以上は特に突っ込まれることもなく、二人でおもろすぎるな! と駅で写真を撮って別れました。お互いサングラスをしていたのでめちゃくちゃ治安の悪い写真になっておりました。
そして売り子さんと合流し、目的地の新大阪を目指します。
今回は暑いし新大阪から出ているシャトルバスを利用するつもりでした。
しかし新大阪に到着し、シャトルバス乗り場に向かうとここはUSJのアトラクションかと言いたくなるくらいの長い列ができていました。
一応列に並んでみたものの、列が動く気配が全くありません。
突然ですが、私はうどん県と呼ばれる讃岐の出身です。
讃岐うどんの魅力はうどんの美味しさ自体にもありますが、讃岐人はせっかちな性格の人が多いので、どれだけ列が伸びても短時間で客を捌く回転の速さも魅力の一つであり、だからこそ讃岐うどんが土地に根付いているのだと私は考えております。(観光地のうどん屋さんは除きます)
そんな速さを求めるお国で育った為、私はものすごくせっかちです。
とにかく進まない、先の見えない列に並ぶのが苦手。
なのでシャトルバスに早々に見切りをつけて電車でのルートに切り替えました。
しかしこの日はインテに加えて付近で他にイベントがあったため、電車の中はまさしくすし詰め状態。海遊館に行く予定っぽい家族連れが近くにいて、とても申し訳ない気持ちになりました。
途中の駅で人が全く乗れないことが何回か続きました。
今思えばいつも通りの駅で乗り換えをしていたら乗れなかったかもしれないので、シャトルバスに乗れなかったのは怪我の功名だったかもしれません。
ですが、たった6駅がものすごく長く感じ、やっとコスモスクエアに到着。炎天下の中インテに歩いて向かい、なんとか到着。
この時点で開場まで30分を切っていました。
慌てて荷物を引き取りに行き、大急ぎで設営を済ませて開場五分前に設営完了。
もう開場前から緊張と焦りと暑さで息切れと滝汗。
今までのイベントではスペースに来る人はまばらだったのでそこで息を整えようと思っていましたが、あまりの暑さと湿気でなかなか息は整いませんでした。
そして開場後はありがたいことにコンスタントに人が来てくださって、もうずっと息切れした犬のようにハフハフしながらお話ししていたように思います。
そして息切れと滝汗のせいでいつも苦手な計算がいつも以上にできず、しかも早朝に見た悪夢が蘇ってドキドキで壊れそうでした……。
いろいろ行きたいサークルさんはあったのですが、人が多過ぎて暑いし酸欠でクラクラしてあまり動き回る気力もなかったのが無念でなりません。とにかく6号館が凄過ぎた……。全体的に私がいた5号館よりもさらに空気が薄く、暑く感じました。
コロナ禍でのイベントでしかサークル参加の経験がなかった私と売り子さんは「これが本当のインテなのか……?」と絶望しました。
暑さと疲労でぼーっとしていたため、今回もいろんなことをやらかしました。
まず、相互フォローの方のスペースに挨拶に伺ったのですが、なんか、お品書きと違うな……? あれ? と思ったら相互さんのスペースはお隣でした、間違って見ていたスペース主さんにも声をかけられていた為すぐに隣に行くのが気まずくて一度自分のスペースに戻るというアホなことをしてしまいました。
別の相互フォローの方のところにお邪魔した時は改めてご挨拶するのがはじめてで、いつ名乗ればいいのか分からず、会計の時に名乗り出るという謎タイミングをかましました。
そして推しのコスプレイヤーさんのスペースにお邪魔しに行った時は、ご本人は不在で別の方が対応してくださいました。
その対応してくださった方もコスプレをしておられて、原作では綺麗な顔をした傍若無人なキャラクターなのですが、見た目はそのキャラそっくりなのにとても丁寧に対応して下さり、脳がバグってめっちゃ挙動不審だったと思います。
もう一度お邪魔しに行った時はご本人がいらっしゃって、初めて見るキャラクターのコスプレに興奮してしまい、今思い出しても言動がしっちゃかめっちゃかでした。恥ずかしい……。小学校三年生のような感想しか言えないのいい加減どうにかしたい。だってめっちゃかっこよかった……。
そしてお会いできたことと差し入れをお渡しできたことで満足してしまい、せっかく書いてきたお手紙を渡すのを忘れるという失態をしでかしました。はじめてのおつかいよりも上手におつかいができない大人とか笑えない。
後でご本人がこちらのスペースに来て下さったので無事お渡しできましたが、もう本当何をしてるんだって感じです。
あと、新刊を買ってくれた友人が買った新刊をそのままうちのスペースに置き忘れて帰ってしまったりして、申し訳ないですがめちゃくちゃ笑いました。(無事会場にいる間に連絡が取れたので再び取りに来てくれました)
いろいろあって体力的には過去最高にしんどかったインテでしたが、イベントに参加することで繋がることのできた方々に再びお会いできることがすっごく楽しく感じました。
そして緊張しますが自分の書いた作品を自分で売るってなかなかできない体験なので、笑顔で自分の作品を手に取って頂けた時は本当にたくさん栄養を頂きました。
次は冬インテをすでに見据えておりますので、レポもまたその時に。
ちなみに、私は5月のインテに一般参加したのですが、その時に財布を忘れて予定していた軍資金の半分を下ろすことができず、今回売り子をしてくれた友人に借金をするという失態もやらかしました。
今回は財布とサーチケの確認を死ぬほどやりましたが、「もし財布を忘れても釣り銭あるしどうにかなるかなとは思ってた」と友人に話すと、呆れた表情を向けられました。
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