2023年に発売予定の朝日文庫の一部をご紹介いたします!
まずは今年の第一弾として、1月10日(火)には金原ひとみさんの『fishy』が発売されます。結婚したばかりの男に思いを寄せる作家志望の美玖。不倫する夫を監視しながら自尊心を守ることに必死な編集者の弓子。仕事も家庭も充実しているように見えるが、本当の生活が見通せないインテリアデザイナーのユリ。女たちの新たなつながりを描く物語です。
また、津村記久子さんの『まぬけなこよみ』も発売。初詣の帰り道、お正月の終わりを感じて物悲しくなり、ひな人形の人間関係に思いを馳せる……。季節の言葉や風物詩にまつわる気持ちと思い出をほのぼのとつづる、まぬけな脱力系エッセイ集です。
さらに2月には、重松清さんによる、大ベストセラー『とんび』や『流星ワゴン』に連なる、父と息子、家族を巡る物語である『ひこばえ』が、3月には朝井リョウさんの作家生活10周年記念作品として刊行した『スター』、久坂部羊さんによる、認知症の父を自宅で介護する好太郎の奮闘ぶりを描く『老父よ、帰れ』が遂に文庫化いたします。
時代小説の目玉は火坂雅志さん・伊東潤さん共著による『北条五代』、木下昌輝さん『まむし三代記』。さらに再ブレイク中のお二人、宇江佐真理さんの短編傑作集第二弾と、北原亞以子さんは『慶次郎縁側日記』シリーズに加えて別のシリーズ復刊も予定。五十嵐佳子さん『結美の産婆見習い帖』シリーズ新作、細谷正充さん他による大好評時代小説アンソロジーに加えて、好評を博した藤原緋紗子さん・坂井希久子さん他『家族』に続くオリジナル女性作家アンソロジーも予定しています。
現代物では鈴峯紅也さん『警視庁監察官Q』新作、石川智健さん書き下ろし『警視庁暴力班(仮)』、今野敏さん『聖拳伝説』シリーズ復刊。
さらに世界紀行で人気の下川裕治氏ベストセレクションも予定しています。
また昨年お目見えした朝日文庫の新キャラクター、アーサー&サニーもよろしくお願い申し上げます。