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カレー沢薫「女って何だ?」試し読み

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「女だけど、女が苦手」と言うカレー沢さんが、持ち前の妄想力を発揮して、《菩薩女》《ウェイ系》など、さまざまな女の生態に迫る、「コミュ力時代」を生き抜くための画期的コラム集!
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【試し読み】「女の生き方まとめ」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第6回>

▼第5回「女にとっての年齢問題」はこちら 女の生き方まとめ <何しても怒られるんじゃねえの?>せめて自分だけでも、 自分が納得できる生き方を選ぶしかないだろう  今回のテーマは、「女と仕事」である。  しかし、その前にあることに気づいてしまった。 「女って何しても怒られるんじゃねえの?」ということに。  早速、「爆笑! 女の怒られ集」を紹介していこう。  ちなみにこの「爆笑」というのは、これから先、笑える話は一切出てこないので、今のうちに爆笑しておいてくれという意

【試し読み】「女にとっての年齢問題」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第5回>

▼第4回「ママ友との付き合い方」はこちら 女にとっての年齢問題 〈肉体的には若い女が羨ましい、これは確かだ。〉「JKのころまで時間を戻してあげよう」と言われたら、 「めんどくせえ」  某女性誌がWebで「年齢による女の市場価値」をテーマにした記事を掲載して大炎上したことがあった。  もう女の年齢というのは「えーでは、今から私がキャンプファイアーになりますので、みなさん、鬼の形相で踊り狂いながら罵詈雑言を吐いてください」という、笑点のテーマでない限りは触れるべきではないと

【試し読み】「ママ友との付き合い方」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第4回>

▼第3回「『ヤンキー』から学んだこと」はこちら ママ友との付き合い方 〈コミュ障が自分だけの問題ではなくなる〉やっと学生時代の地獄が終わったと思ったら、 さらにハイレベルな地獄が待ち受けている  今回は「ママ友とどう接したらいいか」というテーマだ。  どうしたらいいか、と言われても、まず手前がママじゃないという問題がある。  もっと言うなら、このテーマを出してきた担当もママじゃない可能性がある。  ママじゃない2人が、「ママ友って面倒よねー」と、何かわかった顔で語れ

【試し読み】「ヤンキー」から学んだこと/漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第3回>

▼第2回「職場の人間との付き合い方」はこちら ヤンキー 〈「イオンで満足する力」は強い〉ブラジルぐらい遠いところに いると思ったら、浅草にいた。  この連載をはじめてから、「◯◯女」シリーズとして、「キラキラ系女子」や「ウェイ系女」のような「遠いぜ……」としか思えない女や、六本木ヒルズの屋上で「Tokyoの光……Love」とつぶやいている「逆・鎖国女」など、実在を疑うような、スカイフィッシュ女も多々出てきたが、逆に「スピリチュアル女」のように、対極にいるように見えて、実は

【試し読み】「職場の人間との付き合い方」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第2回>

▼第1回「学校で友達を作る厄介さ」はこちら 職場の人間との付き合い方 〈「会社」という無差別級のバトルフィールド〉所詮、制限時間(退社時間)までの、 我慢大会会場なのである  女というのは、大体が死ぬまで戦う、サイヤ人級の戦闘民族である。  だったらサイヤ人のように、若い期間が長いという、戦闘に特化した体にしてほしかった。だが逆に、老いても平気で戦い続けるという点で言えば、サイヤ人以上の蛮族とも言える。  だが、戦う場所は女によって違う。  鳥山明は、背景を描くのが

【試し読み】「学校で友達を作る厄介さ」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第1回>

学校で友達を作る厄介さ 〈社会人より、明らかに学生時代の方がキツい〉卒業までの契約で、お互い 友達役のサクラをやっているようなもの。  当コラムでは何度も、「大人になると、友達がいなくて困ることが学生時代に比べて格段に減る」と主張してきた。これは逆に言うと、「学生時代は厳しかった」ということだ。  よく、「社会人になれば学生時代がどれだけ楽だったかわかる」と言われるが、友人関係に限定すると、明らかに学生時代の方がキツい。  社会人というぬるま湯に浸かりきった今の身体で、