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朝日新聞出版から発売されている本にまつわる記事です
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ベストセラーから15年、節約を極めた結論は?『節約を楽しむ――あえて今、現金主義の理由』から、はじめに、1章冒頭、3章冒頭をたっぷり特別公開

はじめに  すべて世の中は変わっていく。  つい数年前まで、たとえばファミレスに行って着席すると、すぐにウエイトレスがやってきて、水やらおしぼりやらをテーブルに置き、注文を聞いてくれたものだ。  ところが、近頃……とくにコロナ猖獗以来いちじるしいのだが……けっこう大きな店でも、ほとんどウエイトレスのような人がいなくて、かわりにどのテーブルにもタブレットが備えてあるという形式になった。  で、客たる私どもは、そのタブレットに表示されたスイッチをタッチしつつ注文作業をすることに

“心臓が右にある”チャンス大城 37億分1の奇跡を起こすも、なぜか警察に捕まる

僕の一日は、床から始まります。  玄米を炊飯器で炊いて、みそ汁にサバ缶と刻みネギを入れて、オリーブオイルで炒めた野菜を一品、しらすと納豆とバナナ・ヨーグルト。  むちゃくちゃ健康的でしょう。  いろいろあって、お酒をやめて、健康的な生活に切り替えたんです。  これをみんな床の上に並べて、床に座って食べる。武田鉄矢さんのラジオ、「今朝の三枚おろし」を聴きながら食べるんです。  一応、隣の部屋にテーブルはあるんですが、床に座って食べた方が落ちつくんです。「明石家サンタの

川田裕美「人から見た自分」と「自分が思う自分」のギャップに悩んだ過去

 ビジネス書『ゆるめる準備』――タイトルだけ見ると、仕事にプライベートにがんばりすぎず、適度に力を抜いて生きることを勧める本だと思われるかもしれない。しかし同書の著者、フリーアナウンサーの川田裕美さんは言う。 「ゆるめる、というのはお休みするという意味ではないんです。もちろん、だらけるという意味でもなくて、“きりっ”とお仕事に臨むために必要な準備です。自分のなかにあるギアをゆるめるイメージで、そうしておくと思ってもみなかった発想が出てきたり、周囲の人とのコミュニケーションが

川田裕美が「また一緒に仕事をしたい」と思われる最大の理由

「また一緒に仕事をしたい」――ひとつの仕事が終わったときそう言われるのは、誰にとってもうれしいことで、次の仕事への意欲にもつながる。読売テレビ在籍中から、フリーになって東京を拠点に活躍する現在に至るまで、そう言われつづけているアナウンサーが、川田裕美さんだ。  MCアシスタントとしての進行ぶりに定評があり、局を問わず引く手あまた。今冬発売された自身初のビジネス書『ゆるめる準備』には、東野幸治さん、宮根誠司さん、坂上忍さん、辛坊治郎さん……といった、これまで共演してきた名だた

川田裕美最大の魅力はギャップ!「ほんわか」だけでないストイックな素顔

 一線で活躍するタレント、キャスターがMCを務める情報番組やバラエティ番組。ときに絶妙なアドリブが飛び交い、ときに他の出演者と丁々発止のやり取りを展開する。最新のニュースをつたえる生放送なら、緊張感は尚のこと高まる。けれど何が起きても、彼女が受け止め、番組を前に進めてくれると信じられる――共演者、制作陣、そして視聴者にもそう思わせるのが、川田裕美というアナウンサーだ。  それでいて、テレビに映る川田裕美さんはいつも自然体に見える。自身初のビジネス書となる新刊『ゆるめる準備』

川田裕美の絶対ルール!喜ばれる手土産選びのコツは「相手の好みは気にしない」

■「自分が好きなもの」から探す  仕事でもプライベートでも、手土産を渡したり、いただいたりする機会がよくあります。  相手の顔を思い浮かべながら、「どんな手土産を持っていこうかなあ」と考えをめぐらせる時間は楽しいもの。また、「私が喜ぶかな」と選んでくださった手土産は、どんなものでもほんとうにうれしいです。  自分が手土産を購入するときには、持参する先が、どのような場なのかをまず考えます。  個別包装されていたほうが配りやすいのか、その場で切り分けたほうが楽しい時間を過

情報は“寸止め” 川田裕美の無理せず好かれるコミュニケーション術

■面接官の興味が急速に削がれていく  就職活動は社会に出ていく最初の関門。自己分析をして、初めて自分と向き合ったという方も多いのではないでしょうか。私自身もアナウンサーになるための就職活動を通じて、それまで自分が考えてきたやり方に固執せず、別の角度からほかの方法を探してみることで、可能性が広がるという体験をしました。  その一つが、他者とのコミュニケーションです。  それまでの私は、相手に自分の主張や想いを伝えたいときは、すべてを出しきらないと伝わらないと思っていました

「後輩を叱れない」川田裕美が編み出したストレスのないコミュニケーション法

■悩んだ末に見つけた“注意しなくていい”方法  会社員時代、後輩への接し方で悩んだことがありました。  後輩が準備不足でミスをしたとき。あきらかに下調べしていないなと感じたとき。ほんとうに、その後輩のためを思うのであれば、きちんと話をしたほうがいい場面でも、注意したり叱れなかったのです。自分が悪者になるのが嫌だったのか、気まずい雰囲気が流れるのが嫌だったのか。いまとなっては、その理由は思い出せないのですが……。  一緒に番組を担当していた後輩に対しても言いたいことが言え

水野美紀“驚愕”の展開… 夫は独身時代、庭に何を埋めたのか?

「ハムスター飼いたい」  急に夫が言い出した。  近い将来、小学生になった我が子に、 「犬飼いたい」  とせがまれるのは育児あるあるだと認識していたので、対策をぼんやりと想像したりしていたものだが、まさかハムスターとくるとは。しかも夫から。  絶対にネットで動画か映画か何かを見て感化されたのだ。  私が渋い顔をしていると、 「ほら、ハムスターって、そんなに長生きしないじゃん」  と夫。だから手軽に飼えるんじゃない? ということが言いたいのだろうか。 「てこと

【手帳で悩んでいる方必見!】50代“意識低い系”ライターが「yPad」に出会ったことで起きた小さな奇跡

 元々「いかんなあ」とは思っていた。  コロナ禍で取材も打ち合わせもリモートで行うことが増えた。すると、朝はギリギリまで寝ていられる。メイクもろくにしない。誰も来ないから家の中も放置→荒れる。夫婦ふたりとも「ホコリじゃ死なない」と思っているのでなおさらである。自慢ではないが“意識低い系”の自覚だけは充分にある。自己管理が下手。自己啓発とか自分磨きというキーワードは本能が脳にシャッターを下ろす。  だが、そんなダラけた暮らしぶりに喝を入れるアイテムが登場した。それも一冊の手

水野美紀 例え雨合羽がパンツだけでも、自分は濡れても我が子は濡らさぬ…雨と親たちの戦い

 雨だ。  ママたちは天気に敏感にアンテナを張っている。装備が増えるからだ。  子供を抱っこして、びしょ濡れで移動しているママを見たことがおありか。ないと推測する。それは、ママがアンテナを張って、 「あめ……来るわ!」  と事前に察知して、しっかり武装しているからである。  私もママチャリのチャイルドシートとカゴには常にカバーを装着し、保育園バッグの中には子供の雨合羽、玄関には大人用雨合羽を準備している。  我が子との移動では、傘をさすという選択肢はない。傘で片手

いつも同じジャンル・作家の本ばかり読んでしまう方必見!「自分内予定調和」を外す本選び

■私の本との出会い方  あなたが今、読みたい本、気になる本はどんな1冊でしょうか。そのタイトルから、今の自分が見えてくるから不思議です。  仕事スキル系の実用書のように、明確な目的や目標を持ってセレクトする場合もありますし、自分のいる世界とはまったく別世界に誘ってくれる小説ならば、現実から離れたい気分なのかもしれません。  私の毎日に、本は欠かせません。仕事のための調べものをしたり、インタビューなどでお会いする方の著書を読んだりという読書もありますが、ちょっとした時間に

水野美紀がつい二度見… 保育園からの連絡に書かれていた我が子の驚くべき行動

  主食:完食   汁物:完食   主菜:完食   副菜:完食   果物:完食  毎日保育園から携帯のアプリにお知らせが届く。今日の様子、排便の有無、お昼寝の時間など、保育士さんが書き込んで送信してくれるのだ。  特にコメント欄は読むのが楽しみ。 「今日は園庭で遊びました。木の陰からヒョコッと顔を出して、『ばあ!』と、いないいないばあ遊びを楽しんでいました」  といったような、保育園での我が子の様子がわかる内容で、毎日お知らせが届く夕方4時くらいになるとそわそわして、

「親バカにだけはなるまい」と誓った水野美紀 我が子の2度目のクリスマスツリーに懊悩する

 クリスマスが近い。  二子玉川に向かう道すがら、ベビーカーに我が子を乗せ、私は「親バカ」について想いを巡らせている。  我が子にとっては産まれて2度目のクリスマス。とはいえまだ1歳。クリスマスなんてまだ分からない。だから、うちでは特に何の準備もしていない。  ツリーを飾る予定もないし、プレゼントを渡す予定もない。小学校に上がるくらいの頃でいいだろう。  こんなちっちゃい頃から大げさに祝うのは、それこそ親バカだろう。  そんなことより、日々の、こんな何でもないお散歩