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2023年6月の記事一覧

チャンス大城が「おまえ、ターミネーターか!」と突っ込まれながら裸でタバコ屋の隙間に隠れた後に、警察に護衛されながら帰還した笑撃の実話

 地下芸人暮らしは楽しいこと面白いことの連続のように思っている人も多いかもしれません。たしかに何の責任もない気楽な生活ですが、食っていくのは厳しいです。  いつか売れるという保証もなく、マネジメントしてくれる事務所もない。そういう不安や不満を紛らわすために、どうしてもお酒の量がふえてしまっていました。  家を追い出された僕がしばらく居候させてもらっていた俳優の中井良ちゃんも、酒を飲むと妙なことをやりたがる癖がありました。  居候を卒業して、再びアパートで独り暮らしを始め

「自分に合った仕事」を引き寄せるコツを、1万人の脳を見た脳内科医が解説!

 新生活の緊張が途切れ、やる気が出なかったり、思考が後ろ向きになったりする「6月病」が増えているとされる昨今。ここでは、「自分に合った仕事」を引き寄せるコツを紹介したい。  加藤さんによれば、「自分に合った仕事」には二つの要素がある。ひとつは、その人の脳の強みから見て「向いている」こと。自分の脳の得意分野を知ることが仕事選びの手助けになる。「人とのコミュニケーションが得意だな」と思う人は、伝達系脳番地が強いので、相手との意思疎通が重要な接客業や営業職で力を発揮するだろう。ま

14歳のチャンス大城が“いじめられっ子”から抜け出すために出演したダウンタウンの番組「4時ですよ~だ」での優勝と、松本人志からの「痛いツッコミ」

 中2でTという不良が転校してきてからは、毎日いじめが続きました。僕は他の不良からもいじめを受けていたので、毎日が辛いことに変わりはありませんでした。  このままじゃ、あかんなぁ。  心の中ではこう思うのですが、なにしろ気が弱いので、いじめをはねのけることができないのです。僕はある日、中学に入ってから2年間、学校の中でほとんど笑ったことがないのに気がついて愕然としました。  中学生って、人生の中で一番悪い部分が出る時期じゃないかと僕は思います。まわりじゅうがみんなイキり

チャンスを引き寄せる力は「脳番地」にあり! 1万人の脳を見た脳内科医が教える脳の仕組み

「ここで働き続けるのは厳しいかも」  4月に入社した会社で、あるいは異動した部署で、そう感じている人は少なくないのではないか。大きな環境の変化から2カ月が過ぎた6月は、思考が後ろ向きになったり、やる気が出なくなったりしがちな時期だ。「自分はなぜ、ここに入ってしまったのか」と入社を後悔している人。異動先の職場で活躍するはずが、当てがはずれて空回りしている人。そんな時こそ、「引き寄せの法則」を思い出してほしい。  どんな人も、「これは何かの力が働いて引き寄せられたとしか思えな

チャンス大城が10年ぶりに再会した幼稚園リス組リーダーに感動 一流の不良と三流の不良の違いとは

 中2でTという不良が転校してきてからは、本当に辛い毎日を送ることになりました。  Tは尼崎でも不良の巣窟として名高い、N中からの転校生でした。N中は「U3兄弟」と呼ばれる有名な3人兄弟がいることでも知られていました。U3兄弟はいわば、尼崎の不良界におけるスーパースターのような存在でした。  そのN中から僕のいたJ中に転校するということは、いわば読売巨人軍から草野球のチームに入ってくるようなものです。  僕たちは、TがN中から転校してきたというだけで、Tに一目置かざるを

今こそスタンフォードに学ぶべき多様な思考フレームと「できるよ感」世界との人材循環が日本の次世代を創る

※「前編」よりつづく  日本のスタートアップエコシステムは、ゆっくりとしか変われない大企業中心の日本経済に必要なダイナミズムやフレキシビリティーを注入するポテンシャルがあり、大企業を置き換えなくても大企業の方向性を変えるという重要な役割も担う。  ここ10年で、日本におけるスタートアップエコシステムのパーツは著しく発展し、それぞれのコンポーネントで好循環スパイラルができあがりつつある。VC業界の発展が進み、日本におけるVCの投資額は、2011年の824億円から2021年に

シリコンバレーのエコシステムが生み出す新しい「技術」と「経済」 今後の日本のスタートアップに期待大?

■カーネギー国際平和財団で日本の新しいストーリーを作る  スタンフォードのアジア太平洋研究所(APARC)にリサーチ・アソシエイト、リサーチ・スカラーという研究職の立場で10年ほど在職した後、2022年にアメリカ最古のシンクタンクで、政治的には完全に独立しているカーネギー国際平和財団(Carnegie Endowment for International Peace)にシニアフェローとして移籍した。  同財団はスタンフォードとのつながりが強いスタンフォードの元理事長で、

チャンス大城 ブラジャーのホックを作っていたおとんとサイトウと神父さんへの懺悔

 僕の実家のこともお話ししたいと思います。  僕の家は、2階建てのまあまあ普通の家でした。1階に台所とひと間。2階に2間と、小さな勉強部屋がひとつ。そこに、両親と姉貴と兄貴と僕の5人で暮らしていました。おとんは隣の伊丹市にある工場で働いていて、おかんは地元の老人ホームで働いていました。  おとんはいつも寝不足の久米宏みたいな顔をしていて、工場でブラジャーのホックを作っていました。おとんの工場はわりと大きくて他のものも作っていたようですが、おとんの部署はブラジャーのホックを

スタンフォード留学で知る「日本」 10年先を行っていた携帯事業で世界に負けた要因と未来に向けた取り組みとは

※「前篇」よりつづく  本書の大きなテーマである、「多様なバックグラウンドの人たちのなかに身を置くことで得られる刺激と思考の広がり」ということに触れたい。多様性というのは、「意図して含めないと阻害される人たち」を組織や社会のいろいろな場所で活躍できるようにする側面と同時に、「多様な人生経験をしてきた人々を集めて、さまざまな異なる思考フレームに触れることで新しいイノベーティブなことができる」という側面がある。  経営の場合、多様性が高いほうが既存の思考フレームの枠にとらわれ

パンデミックで一時鎖国状態となった日本に、今もっとも必要なのは「外の刺激を得る機会」だ 今こそスタンフォードに学ぶべき多様な思考フレームとは

■今の日本に必要な外の刺激を得る機会  著者が伝えたい一番のメッセージは、パンデミックでしばらく鎖国状態となってしまった日本に対して、「外の刺激を得る機会」を求めることの大切さである。これから日本が抱える数多くの課題に向き合い、新しい価値を作り出すには、「アウェー環境」で猛烈に刺激を受け、新しいことや、今とはまるで異なる世界観や人脈を作って次につなげていくことが必要だと考えている。  スタンフォードはトップ大学としての世界の人材の良いところ取りの好循環と、シリコンバレーの

“心臓が右にある”チャンス大城 37億分1の奇跡を起こすも、なぜか警察に捕まる

僕の一日は、床から始まります。  玄米を炊飯器で炊いて、みそ汁にサバ缶と刻みネギを入れて、オリーブオイルで炒めた野菜を一品、しらすと納豆とバナナ・ヨーグルト。  むちゃくちゃ健康的でしょう。  いろいろあって、お酒をやめて、健康的な生活に切り替えたんです。  これをみんな床の上に並べて、床に座って食べる。武田鉄矢さんのラジオ、「今朝の三枚おろし」を聴きながら食べるんです。  一応、隣の部屋にテーブルはあるんですが、床に座って食べた方が落ちつくんです。「明石家サンタの