コロナ禍の決断を肯定する:いま私にできること
9月の終わり、学期の境目にあって、帰国か継続かで揺らいでいた学生たちにこんな話をしました。
コロナで思うように生活ができなくなった、勉強・進学・就職が難しくなったと感じるひとが皆さんの中にもたくさんいますね。
あと半年、日本で勉強を続けるか、それとも国に帰って進学や就職をするか、悩んでいるひとが多いと思います。
どちらがいいかは、人によって違います。
ただ、どちらを選んでも、必ず後悔するときが来ます。
「あのとき帰国しておけばよかった」「日本で勉強を続けておけばよかった」
これはどちらを選んだとしても、絶対に一度はそういう気持ちになるんです。
選ぶとはそういうことです。結婚も、留学も、就職も、アルバイトも、旅行先のホテルも、今日の夕食も、皆さんも覚えがあるでしょう。
もし、「なにかを決断した後でそんなことを思ったことがない」というならば、宝くじに当たるくらいの幸運です。
将来、後悔することが怖いと考えているなら、もうその心配はないですね。どちらを選んでも後悔はします。それは人生の決まりです。
私からのアドバイスは、選んだときのメリット・デメリットについて書き出し、よく情報収集しておくことです。
その上で選ぶなら、それらの情報が根拠としてこの先もあなたの心を支えます。
悩んだら相談してください。先生でもいいし、友達でも、家族でも、塾の先生でも、アルバイト先の人でもいいです。
よく考えた上で決めたことには、自信を持ってくださいね。
……という話を、コロナ禍の決断を強いられた学生たちの将来が少しでも救われたらという気持ちで伝えました。
その後、帰国した学生もいるし、悩んだ末に日本に残ることを決めた学生もいます。
残った学生についてはもちろん、そうしてよかったと思ってもらえるように今後も指導を続けていきますが、帰国した学生も自分を否定してほしくなかったので両方がいるタイミングで時間を割きました。
「絶対に後悔する」とは言ったものの、そんなこと思う隙もないくらい充実した未来であればと願っています。
コロナ禍の決断を肯定することが #いま私にできること でした。