妄想物語 [ M/星が瞬く夜に ]
Mは一枚の切符を手に入れた
何やらこの列車は光へと進むらしい
地下へと降りる階段の先には汚れた列車が止まっていた
Mは怖めず臆せず乗り込んだ
しばらくして扉は閉まり暗闇の中を列車は走りだす
Mは前方の景色が気になり前の車両へと足を運んだ
自分以外にも数人の女性がこの列車に乗っている事は分かったが景色が見れる事はなかった
薄汚れた窓には不安なMの顔が映っているのみだった
スピードを落とす事なく暗闇をひたすら走り続ける列車
どのくらい時間が経過したのだろう
終わりなき闇の旅が