Arc column vol.25【考えられる選手の特徴と育成】
Arc column vol.25
【考えられる選手の特徴と育成】
2023/7/23(日)
今週のコラムは考えられる選手の特徴と育成について紹介します!
まず、考えることのできる選手というのはどのような選手のことを指すのでしょうか。
考える要素の中には練習方法や自分の課題、改善など色々なことが詰まっていると思います。
その中で今回ここで定義するのは【どこまでの目標を立てることができるのか】ということ。
ここに焦点をあてて考えられる選手の重要性を伝えていきたいと思います。
どんなスポーツでも、チーム、組織でも必ず目標を立てますよね。
目標について考えるということは選手やチーム、組織の道筋を考えることだと私は思います。
つまり、掲げる目標の高さによってその道筋は異なり、達成にかかる時間も変わってくることと思います。
ここでいきなりですが、自分の目標の高さを山の高さに見立てみましょう。
エベレストに登る、富士山に登る、そこらへんにある普通の山に登る、この3つの山を想像してみてください。
全ての山は高さが全て違いますよね!
この高さを目標の高さとしましょう。
一番高い目標がエベレスト、次に高い目標が富士山、3番目がその辺にある山になります。
それぞれの山を登ろうとしたときに全て同じ装備、準備、引き出し、対策で良いでしょうか。
皆さんもお分かりの通り、全て同じ準備で高い山は登り切れるわけがないですよね!
これは普段の自分が立てる目標と全く一緒だと私は考えます。
つまり、登りたい山(目標)をどこに設定するのかで準備すべきこと、引き出し、対策、装備するものは異なり、頂点までいく道筋は変わってくるのです。
この掲げた目標を達成するために必要な準備、対策、道筋を考えられる選手が私は考えることのできる選手の特徴だと考えています。
だからこそ自分にとって高い目標や長期的な目標、中期的な目標、短期的な目標は必要であり、それぞれに応じた準備を自ら考え、仮設、検証、改善等を繰り返していくことがその人自身の成長スピードを加速させるのではないでしょうか。
もちろんこのスキルや考え方はスポーツだけでなく会社の中でもそのまま活用できます。
指導者は野球界、スポーツ界からこのような選手を1人でも多く育成し、自ら課題を見つけて、取り組み、解決していく力を育てていく必要があります。
選手との面談等で目標を聞いて終わりではなく、そこまでの道筋、どんな準備をするのか、目標を達成するためにどのような取り組みをしていくのか、どんな武器が必要なのかまで深堀りしていく必要があると思います。
そして実際に取り組んでいく中で一緒になって現状を把握し、そのまま継続していくべきなのか、新しい道筋を見い出すべきなのかを考えて仮設、検証、改善を繰り返していくことで選手が考える機会、経験が増えていきます。
そして、最終的には自ら考え、解決に向けて取り組む力、目標に向けて道筋を考える力が身に付くと思います。
選手と一緒になって考えることで、指導者もいろんな境遇の人のことについて考えるようになるので、指導者自身もスキルアップに繋がります。
スポーツでも活躍し、スポーツ以外の部分でも活躍できる人材を育成していきましょう!
野球やスポーツにはこの力を身に付ける環境は整っています!
是非この環境をたくさん活用して、みんなで成長していきましょう!!
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佐藤 旭