日本のインド・ネパール料理店
2022年2月、阿佐ヶ谷書院の新刊、アジアハンターの小林真樹さんによる『日本のインド・ネパール料理店』が発売されました。
小林さんの第一弾、『日本の中のインド亜大陸食紀行』に続く、日本国内におけるインド亜大陸料理関連本です。
この本の出版経緯、なぜ小林さんがこの本を書くことになるのかは語れば長くなるというか、いつか別の機会にとは思いますが、とにかくこれまた小林さんでないと書けない本です。日本におけるインド亜大陸料理、これらをここまで微に入り細に入り追っかけているのは、まあ小林さんぐらいでしょう。北は北海道稚内から南は沖縄宮古島まで、いわゆるインド・ネパール料理を食べに旅を続けた記録です。
『日本のインド・ネパール料理店』というタイトルですが、もちろん巣鴨のプルジャダイニングなどの本格的ネパール料理店のことや、インド・ネパール料理店のことを知るために、モティなどの本格的インド料理店の成り立ちのことにも深く言及しています。
小林さんはSNSなどでもこのあたりの情報も発信していますが、あれはインド亜大陸料理についてのさらなる深淵の世界の入口に過ぎず、書籍を読めば沼などというレベルではない、底が丸見えの底なし沼に引きずり込まれていくかと思います。
定価は2700円+税、と決して安い本ではありませんが、480ページのボリュームは読み応え抜群だし、1000円の昼ごはんを3回ガマンしてこれを買って読めば、それ以後インド亜大陸料理がより美味しくなるし、お店めぐりが確実に楽しくなると思います。よろしければ、ぜひに。
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