リスニングで音声の速度を遅くするのは「解像度を上げる」イメージ
リスニング教材に取り組んでいる受講生さん達には、いろいろな教材をお渡ししています。
TOEICリスニングのテキストもあれば、ビジネス英語教材もある。
TEDのようなスピーチ系もあれば、BBCやCNNのようなニュース系もある。
ネイティブの生の英会話もある。
そうすると、音源の速度も様々だったりします。
さて、そんなリスニング教材では、「シャドーイング」を行ってもらうことも多いです。
速度が速くてついていけない場合は、「遅め」のスピードからやってもらうこともあります。
このシャドーイング、中上級者である程度英語リスニングができると思っている人がよくやるのがこちら。
「遅めのスピードではやらない」こと。
もちろん、ナチュラルスピードで問題なく音が捉えられているなら、遅めでやる必要は全然ないと思うんです。
でも、ナチュラルスピードでは音が捉えられていないところがあるのに、無理して意地でも速度を変えないという方もいらっしゃいます。
「負けた感じがする」と言われたこともあります。
そういう場合は、ぜひ、「勝ち負け」ではなくて「解像度を上げる」というイメージでぜひ取り組んでほしいと思います。
小さくてよく見えないものを虫眼鏡や顕微鏡で拡大して見たりしますよね?!
いや、虫眼鏡なんて普段の生活で使わないですね💦
でも、「Word」とかのドキュメントの文字をPCで拡大表示したりはするのではないでしょうか?
そんな風に読みにくい時に拡大表示するのは何も感じませんよね?!
リスニング音源も同じだと思うんです。
シャドーイングのように再現していくものでは、ゆっくりの解像度高めの状態で「どうなっているかをしっかり把握」するのが大事です。
それを真似したうえで速度アップしていく方が、粒度が高い精密な音声で再現ができるはずです。
一方、ナチュラルスピードで真似していると、細かいところが再現できてなくて「粗い」発音になってしまう可能性があります。
実際、私自身、発音のレッスンでは、あえて「ゆっくり」話してもらうことがあります。
速く話すときにごまかしている部分がちゃんとできているのかどうかを、ゆっくりの発音で確認する感じです。
速いスピードでちゃんとできている人は、ゆっくりでも当然できてます。
でも、速いスピードでごまかしてやってる人は、ゆっくりだとうまくできません。
速さばかりにこだわってるあなた!
良かったら参考にしてくださいね。