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最近の物理に対する姿勢

物理学科に属して1年と半年が過ぎた.B1のときとでかなり物理に対しての姿勢が変わってきたように思えるので,昨年までの様子を思い出しつつ,今の物理に対する考えと自分のスタンスを書き起こしてみようと思う. B1とそれ以前では,物理というのは,″物理″という分野だけで完結するようなものだと思っていた.(完全に完結するとは言わないが,物理学科の学生として物理学科の講義を受けていれば,その後の物理の学習をするのに問題がないものだと考えていた.) 以前は素粒子理論のみに興味があっ

    • 宗教

       「宗教」と聞くと、たいていキリスト教、イスラーム、仏教、神教、儒教、ヒンドゥー教あたりを連想するだろう。しかし、現代では科学もそれらに匹敵するほどの大きな宗教なのではないかと思う。  古代ギリシアで科学の議論は宗教的視点から(おそらく)完全に分断された。つまり、この時期から現象のもととなる要因が数式などで議論され、宗教は数式に関与しないということになった。  それは今現在でも引き継がれ、神の視点なしに、科学者が必死に数式を用いて現象を説明しようと日々努力している。神はい

      • 女性という枷

         近年、男女格差というものが問題視されているのは言うまでもない。男女格差をなくしていくための政策として様々なものが考案され、平等を目指す社会が生み出されている。  わたしは生物学的に女性に分類される人間だ。つまり、一昔前の社会では"弱者"とされる性別である。と、いってもなにも疑問に思わず、「そういう性別だ」と納得するであろう。しかし、ほんとうに"一昔前"の話なのだろうか。実際は、平等を目指す社会の動きがあるがために、今日でも"弱者"であると感じることが多い。一昔前の社会で格