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【本から学ぶ】謝罪する時「許して欲しい」と思いすぎない【21-4】

前回の【本から学ぶ】から随分空いてしまいました。
最近はまた悩むことが多くなってきたので本の世界に戻ってきたのです。

前回に引き続き、自他の領域を「ラインオーバー」しないための方法学んで行きます。

ちなみに前回はこちら。

他人からの領域侵害(ラインオーバー)を起こしがちなのが、「相手に謝罪する時」です。私は自分に非があって謝罪するとき、どうしても謝りすぎてしまう自覚があります。

問題は、「許してほしい」という気持ちが「許してもらえるなら何でもする」という気持ちに変化しやすく、そのために相手からのラインオーバーを許し、自分の人生のコントロール権を手放してしまいやすい点です。

「謝罪をする」ということは「自分(たち)に落ち度があること」を認めていることですから、どうしても相手に対して負い目を感じ、立場が弱くなります。
そして、世の中には「心を込めて謝ってくれさえすれば、すべて水に流す」という善良な人もいますが、謝罪した側の負い目や、その裏の「許して欲しい」という気持ちにつけ込んでくる人もいます。

鈴木祐介『我慢をして生きるほど人生は長くない』,株式会社アスコム,2021,P77

これにはとても心あたりがあります。前々職では、仕事でミスをしてしまいお客様の所に一人で伺って謝罪しなくてはいけない時がありました。(上司は責任をとりたくないので来ません)なんとか許してもらおうと、上記の引用のように「許して貰えるならなんでもします」のスタンスで謝っていました。
その為、数人のお客様はその時のミスをその後も何度も掘り返し、その許して欲しいという負い目につけ込んで過剰なサービスを要求するようになりました。そうなった頃には私の手には負えず、自分の負担がどんどん増し、心を壊す一因となりました。

では、こういった場合、どうしたらよかったのでしょうか。

まず重要なのは、「心を込めて謝罪すること」と「相手に許して貰うこと」「相手からのラインオーバーを許すこと」は、まったく別の問題だということを、しっかり認識することです。
謝罪や反省は、こちら側(謝罪する側)の領域であり、責任をもって行う必要がありますが、「許すかどうか」はあくまでも相手側(謝罪される側)の領域です。
(中略)
ここで重要なのは、目指すゴールが「お互いにとってよりよい状況」であるという点です。
片方がストレスを感じたり、不利益を被ったりするような関係に着地してはいけません。

鈴木祐介『我慢をして生きるほど人生は長くない』,株式会社アスコム,2021,P79-80

反省や謝罪は心を込めてする。そこまでが自分の責任であり領域。それ以上踏み込まず、なんとしてでも許して貰おうとは考えない。

相手の求めている内容を聞き、自分が受け入れられそうなことは受け入れる。無理難題を押しつけてくる人なら、関係を見直す。

仕事関係だと難しいかもしれませんが、今の自分の状況ならある程度取り組めそうなので、謝罪が必要な機会があったらこの記事を思い出して取り組んでみようと思います。

(まず謝罪するような状況にならないのが一番よいんですが・・・)

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