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【本から学ぶ】度を超した罪悪感を抱く必要はない【9-2】

冷静になってみると自分はそんなに悪くないのに、謝り倒してしまうことがあります。周りからは「大したことないよ」と言われても、自分の判断や行動を後悔することが多いです。そんな時は心がザワザワして落ち着きません。

HSPにとって、謝罪し改善することは難しくないことがほとんどです。むしろ、深刻にとらえすぎて、度を越した罪悪感を抱き、謝りすぎてしまうかもしれません。
でも、謝るのをやめて、罪悪感とともに生きられるようにしたほうがよいときもあります。罪悪感とともに生きるのは、自分が下した選択に対し、支払わなくてはならない代償なのです。

イルセ・サン『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2016,P89-90

本書によると、罪悪感とともに生きるというのは例えば両親や祖父母の期待とは違う進路に進んだ時、両親たちをがっかりさせてしまったという罪悪感は、自分の気持ちに正直でいるために必要な代償だったのだと考えることだそうです。

また自分の力が及ばないことに対して感じる罪悪感は行きすぎていて、それに罪悪感を抱くという事は、相手に対しての自分の権力や存在意義を過大評価していることだそう。

この考え方には驚きました。どうにもならないことが自分のせいだと思うのは、自分になんとか出来る能力があると思い込んでいるからだというのです。自分が謝りすぎることは自分を過小評価していると思っていましたが、実は無意識に過大評価していたなんて。

以前、不安に関する学びの中で「不安は未来を自分がコントロールできると思い込んでいるから生まれる。運を天にまかせることも必要だ」と学びました。この罪悪感にも通じる所があるような気がします。

「運を天に任せる」。改めて心に刻みたいです。

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