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【本から学ぶ】「○○なんだから」【15-4】

私はあまり学歴を表に出したくありません。なぜなら学歴を理由に嫌なことを言われた経験が多いからです。

私は地元の進学校を卒業後、県外の国立大学へ進学しました。自分なりに頑張って進学したので、在学時はその学歴に対して特に思うことはなかったのですが、就職したブラック企業では学歴を絡めて怒られることが度々ありました。

「○○大学出身なのに、こんなことも出来ないの?」
「○○大学って君を見る限り、大した大学じゃないんだね」
「○○高校なんだから、もっと頭いいと思ってた」

入社1年目から私が何かミスをするたびに、上記のようにいわれるので、次第に自分の学歴を聞かれても、答えるの躊躇うようになりました。一般的に「学歴コンプレックス」は自分の学歴の低さを憂うものですが、私は逆に

「国立大学を出てるのに、こんなことも出来ない自分なんて・・・」
「大卒だからって下手にハードルを上げられたくない」
「こんな自分で出身高校や大学に申し訳ない」

と思うようになりました。

「らしさ」というのは中々厄介です。男らしさ、女らしさ、子どもらしさ、大人らしさ・・・・・・。その属性ごとの特徴・傾向はあるかもしれませんが、もちろん絶対ではありません。当たり前ですが人によります。
そう、この「人それぞれ」を許さない雑な圧力こそが「らしさ」の正体なんです。人はそれを「偏見」と呼んだりもしますし、「同調圧力」の変形バージョンとも言えます。
(中略)
もし、「らしさ」を押しつけられたら、すぐに「○○がみんな○○するわけじゃないよ」と、心の中で正論を唱えてきちんと抵抗しましょう。

五百田達成『繊細な人  鈍感な人』,PHP研究所,2021,P148-149

この文とは少し意味がずれるかもしれませんが、国立大出身だからって新卒から全てを理解し仕事をできるわけではないですよね。学歴と仕事は無関係ではないと思うので、もちろん全てを「偏見だ!」と主張するつもりはありませんが、心の中で「大卒だからってみんながみんな優秀じゃないんだぜ」とひっそり抵抗するのはいいですよね。

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