EMDR卒業!の夜に感情大爆発…そして
EMDRの治療を修了した後、
夫からは特に何もなかった。
私自身は大きな山を登り切ったような達成感で、
本当は誰かとこの半年、
いやフラッシュバックで苦しんだ数年間を振り返りたかった。
でも残念ながら、この事実を知ってるのは、PTSDのフタを開けてしまった夫ひとりきり。
隔週で通うのEMDR治療も、できる限り送り迎えしてくれて、治療がしんどくてボロボロの時も、その日の治療を振り返りながら帰る時間は短くても大切だった。
それだけに、最終日も話しながら帰るものだと思ってて…
「お疲れ様」とか
「よく頑張ったね」くらい言ってもらえると思ってたから、淡々と運転する夫に違和感を感じてしまった。
EMDR治療修了の達成感と、誰とも分かち合えない孤独感を同時に感じて、その夜、感情を夫にぶつけてしまった。
せっかく大きな山を越えたのに…
わすれてたけど
私の問題は1つじゃなかった。
幼少期からのトラウマによる複雑性PTSDと、
今現在、トラブル続きの夫婦関係というもう一つの大問題。
(厳密に言うと他にも問題はetc.)
口下手で、感情を受け止めたり、表現するのも苦手な夫の、
心が折れる音が聞こえた気がした。
「もう、2人で話しても無理じゃない? 先生に相談してみる?」
夫はカウンセリングなんて受けたいタイプじゃない。
でも、もう他に思いつかない…
ぼんやり考えてると
「うん、俺もいくよ
2人で相談しよう」
もう本当にどうしようもない、
夫もそう感じたのかもしれない。
何もわかり合えないのに、
そこだけ一致って…
卒業のその日のうちにカウンセリングルームに連絡して、
2週間後の、これまでも同じ曜日と時間に夫と2人でカウンセリングを受けることになった。
数年前に大きなトリガーを引いた夫と、EMDR治療後のわたし。
いわゆるカップルカウンセリングとか、夫婦カウンセリングというやつ?
想定外だけど、考えてみたら自然な流れかもしれない。
先生との信頼関係もあるし、
一から説明しなくても伝わるところは大きい。
PTSDもそうだけど、
家庭内の諸事情を話す必要があるから、相談相手選びは本当に重要だ。
淡々と、丁寧に説明しながら進める先生のスタイルが、私には合っている。
今日卒業したつもりだったけど、
ホントは進級しただけだったかもしれない。
複雑性PTSDに完治がないように、
しんどい私の人生にもまだ先がある。
まだまだ道半ば、のようだ。