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柔道は何故、仰向けにこだわるのか?…投げ、抑え技について…
こんにちは。柔道は何故、仰向けに倒す事だけ投げ技とし、
仰向けに抑える事だけ、抑え技としているのでしょうか。
この辺りについて、考えていきたいと思います。
うつ伏せの方のメリット。
うつ伏せに倒して抑え固めるなら、
相手は床に這いつくばり、
手足を出すことが出来ません。
つまり、相手は抵抗(反撃)出来ない訳です。
なので、うつ伏せにする方が安全なのです。
合気道、少林寺拳法などはうつ伏せに抑え固めます。
仰向けのメリット。
うつ伏せに倒すと、相手は起きてきやすいです。
しかし、仰向けなら、起き上がりにくいでしょう。
しかし、固めるなら、相手は反撃の可能性はありそうです。
受け身とれないなら。
受け身とれない相手なら、柔道の如く大きく投げて、倒すなら(仰向けになるまでの大技なら)、大ダメージとなるでしょう。
実際、プロレスの投げ技は仰向けに倒す技が多いイメージです。
護身術的な武道の合気道と少林寺拳法。
合気道と少林寺拳法は、護身術的な武道と言えるでしょう。
歴史は諸説あり、不明な点もありますが、
平和な江戸時代に合わせた護身術的な武道(武術)から来ているイメージではないでしょうか?
柔道は。
柔道は、元となる武術が、戦国時代(?)の鎧組み打ちなどを主として含むため、
護身術の武術から来た、合気道や少林寺拳法とは考え方が異なります。
鎧を来ての白兵戦では、
『平家物語』でもあるように、
『組み付いて、どうと(馬から)落ち、地面に組み伏せたるところを、相手の兜を取り外す。と、相手の顔を初めて見る。そこを(短刀で、息子に似ているから、)泣く泣く首をぞ、
かいてんげる(切り落とす)』
現代の戦争でも。
現代の戦争でも、ライフルやマシンガンの撃ち合いから、相手が近くに寄り付き、
白兵戦(接近戦)となると、まず、組み付いて投げ倒し、抑えながら、短刀か短銃を抜き、
相手をとどめさして、勝負つけると、メディアで傭兵経験ある人の証言でわかっています。
つまり、柔道は、戦国時代の甲冑で戦う戦法を意識した、技の集大成であり、
そのために、護身術的な武道とは違って、
相手に起き上がらせない事を重視し、
また、矢尽き、槍折れた、白兵戦のイメージから、
相手は無手(素手)か、或いは短刀一本と言う軽装を想定しており、
また、抑え技、30秒(今は20秒.2024年現在)で一本となるのは、その時間、抑えられたら、
十分、短刀を抜いて相手の首をかける、ということらしいのです(※この最後の点は、柔道のかつての先生がはっきり、おっしゃってました。)
結論
柔道が仰向けに制するのは、
・戦国時代(戦のある時代)に出来た武術を由来としている。
・うつ伏せより、仰向けの方がダメージが大きい。
この二つがあると、考えられます。