Photo by yoshizuka 【自譯】北原白秋.解纜 1 Hyacinth*代 2024年6月3日 11:54 解纜解纜、大船無數。——在這肥前長崎港的深處在連綿之雨的天空中 海面黯淡無光、桅杆在鬱悶中模糊不清、鎖鏈低聲抽泣、帆在呻吟、傳馬在呼喊著、而又阿蘭船上的黑奴被打濕地——發出瘋狂般的叫喊聲、如切割玻璃的聲音、嗚呼午後七時——一陣喧囂。解纜、大船無數。在紅霞漫天的城市中吐血夕陽在鐘聲縈繞的寂寥中喘息、陰鬱的、灰色的沉重的陰天宣告死亡的聲音、不絕於耳從天主那裡傳來。——黯淡地排成兩列、海浪的嗚咽、紅色的浮標、中間發黃的帆因瘧疾而顫抖——嗚呼午後七時——不住地顫抖著飄動的恐懼。解纜、大船無數。——黃髮的*伴天連信徒蹣跚而行*闇穴道中 似是負著十字架在道上被驅趕著、不誠地悔恨唸誦接二連三地、流動的血液和黑煙在動搖、不論是印度、佛旗、南蠻、羅馬、目的是什麼只一生的航行、最終會沉入黃泉逐漸消逝、——嗚呼午後七時——在憂鬱的心海中。——解纜解纜す、大船あまた。――ここ肥前長崎港のただなかは長雨ぞらの幽闇に海づら鈍み、悶々と檣けぶるたたずまひ、鎖のむせび、帆のうなり、傳馬のさけび、あるはまた阿蘭船なる黑奴が氣も狂ほしき諸ごゑに、硝子切る音、うち濕り――嗚呼午後七時 ― ひとしきり、落居ぬ騷擾。解纜す、大船あまた。あかあかと日暮の街に吐血して落日喘ぐ寂寥に鐘鳴りわたり、陰々と、灰色重き曇日を死を告げ知らすせはしさに、響は絕えず天主より。――闇澹として二列、海波の鳴咽、赤の浮標、なかに黃ばめる帆は瘧に――嗚呼午後七時――わなわなとはためく恐怖。解纜す、大船あまた。――黃髮の伴天連信徒蹌踉と闇穴道を磔負ひ驅られゆくごと生ぬるき悔の唸順々に、流るる血しほ黑煙り動搖しつつ、印度、はた、南蠻、羅馬、目的はあれ、ただ生涯の船がかり、いづれは黃泉へ消えゆくや、――嗚呼午後七時――欝憂の心の海に。《邪宗門》解纜*伴天連:由葡萄牙語「Padre」翻譯的日語漢字,意為神父、傳教士。*闇穴道:平家物語裡給重罪之人通行的道路,七天七夜無光的道路、黑暗之路。 ダウンロード copy #詩 #北原白秋 #邪宗門 #解纜 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート