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”学校の当たり前”に内側から疑問を呈していきたい。

 私は、公立中学校の教員として授業をすることにやりがいを感じている。自分の好きなように授業をつくり、好きなように学びを提供することができるから楽しい。もちろん、学習指導要領などは基本としながら。

 教師ってかなり自由な職業であると感じている。だから辛い部分もあるけれど、楽しく、やりがいもある。


 そんな学校には変な”当たり前”が多く存在する。「ブラック校則」が取り上げられたのは、学校の変な”当たり前”を変えていくためにもとてもいい刺激になったのではないかと思う。 

 

 いま勤務している学校でも変な”当たり前”が横行している。

 そんな変な”当たり前”に対して自分なりに疑問を呈し、積極的に周りの人に発信し、自分の周りの環境を変えていきたいと思う。


変な”学校の当たり前”

1、傘は玄関の傘立てに入れた後、学年ごとに全て回収し、鍵のかかる空き教室で保管する。

2、○分前学習、△分前行動など早すぎる時間前行動を強制する。

3、女子のポニーテールは禁止。髪を止めるピンは細い黒ピンのみ。男子はツーブロ禁止。

4、生徒が早く帰る際には、○時まで家から出ないよう指示。

5、テストの時には、1時間ごとに教員が足裏をつけているか背筋が伸びているかなどをチェックする。

6、掃除は黙々と話をすることなく行う。

7、部活動は生徒全員所属すること。転部は原則認められない。

8、付箋などメモ帳関係は持ち込み禁止。

9、生徒の靴下はくるぶしから指3本くらい以上の長さがあるものを履く。

10、生徒が休み時間などに廊下を移動する時には無言で移動しないと指導。

11、階段を歩く時にはスリッパなどで音を立てないようにそっと歩かないと指導。

12、月に数回デジタルデトックス(全く電子機器に触れないこと)を行う。

13、テスト前にはテスト勉強のための授業がある。

14、夏休みの応募作品展には生徒全員参加させる。

15、生徒の自主練という名目であれば、あさ6時半から部活動のような活動を行うことができる。

16、職員会議なのに各担当教員からの報告会で、他の教員はいるだけ(寝ている人も)。

17、保護者の都合に合わせて教員が動くこと。

18、職員室でお菓子を配り合う。

19、定時で退勤すると白い目で見られる。

20、学校でできなかった仕事を自宅で行うことを美化する。

21、生徒は置き勉してはダメ。


 書き出したらたくさん変な”当たり前”がある。

なんでダメなのか、教員も十分に説明ができるものがどのくらいあるのだろうか。

靴下の長さなんてそこまで厳しく見るのはなぜか?

10分しかない休み時間で5分前着席を強制したらトイレはいついくのか?

と聞きたい。


 学校の変な当たり前について、生徒の不満から問題提起させるのではなく、教員も当たり前になっていることを問題提起していく必要がありますね。

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