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「変形性股関節症」「変形性膝関節症」は手術をしないで姿勢を直せ!


【はじめに】

あるくん歩行体操教室、姿勢トレーナーの東 史(アズマ フミ)と申します。大阪府枚方市の体操教室では、ミドル世代シニア世代の姿勢矯正と歩き方矯正トレーニングの指導を行っています。

この記事では、変形性股関節症や変形性膝関節症が、起きやすい姿勢と起こる原因についてと、私の教室で行っている解決法について書いています。


【変形性股関節症・変形性膝関節症とは】

変形性股関節症とは

正常な股関節と変形性股関節症のイメージ

大腿骨の先端の大腿骨頭と骨盤の腸骨が接する場所が、股関節です。正常な股関節は、関節軟骨がクッションになっていて、大腿骨頭と腸骨が直接あたることはありません。

ところが、変形性股関節症では、軟骨がすり減って、大腿骨頭が腸骨に当たって、擦れて削れることで炎症を起こします。


変形性膝関節症とは

正常な膝関節と変形性膝関節症のイメージ

膝関節は、大腿骨と脛骨の間に関節軟骨がありクッションになっていています。正常な膝関節は、関節軟骨がクッションになっていて、大腿骨と脛骨が直接あたることはありません。

ところが、変形性膝関節症では、軟骨がすり減って、大腿骨が脛骨にあったって、擦れて削れることで炎症を起こします。


軟骨がすり減る理由

変形性股関節症も変形性膝関節症も、軟骨がすり減って、骨と骨があったって、擦れて削れることで炎症を起こします。
では、軟骨がすり減ってしまう理由は何でしょうか?

一般的には、年齢や生まれ持った膝や股関節の形などが原因と言われていますが、私の教室では、姿勢の悪化で負荷が集中し、変形性股関節症や変形性股関節症になると考えています。

【脚関節症になりやすい姿勢】

変形性股関節症・変形性膝関節症になりやすい姿勢

脚関節の問題になる悪い姿勢の例

上の姿勢A・B・Cの内、変形性股関節症や変形性膝関節症になりやすい姿勢はどれでしょうか?

答えは、A・B・C全部です。

どの姿勢も、股関節や膝関節に問題が出やすい姿勢と言えます。
では、それぞれの姿勢の問題と合わせて、変形性股関節症や変形性膝関節症につながる理由について説明していきたいと思います。

姿勢A:腰椎前弯の踵歩き

腰椎前弯のある前傾した姿勢

体が前傾していて、前傾した角度で、上半身の負荷が脚前側にかかって、股関節や膝が圧迫されます。

歩き方が、足裏の一部だけで歩くため、脚関節のクッション機能を使えない状態になります。歩く時の、地面からの衝撃が、股関節や膝にストレートに届くようになります。

上半身の圧と、地面からの衝撃が理由で、変形性股関節症や変形性膝関節症になることが考えられます。


姿勢B:骨盤後傾の脚関節屈曲

膝屈曲と円背のある姿勢

股関節や膝関節の関係性が、嚙み合わなくて不安定になります。全身を繋ぐ関節にかかる圧が、それぞれの場所で関節全体にかかるのではなく、嚙み合わない状態で部分的にかかり続けます。

上半身と下半身の力の伝わりが、関節の一部に集中して、部分的な損傷が考えられる変形性股関節症や変形性膝関節症が考えられます。


姿勢C:側弯症の脚長差

側弯症で脚長差のある姿勢

常に、左右で体重の負荷が片側にかかります。

体重がかかる脚では、関節の圧迫が考えられ、足の歪み方によって関節のすり減りが考えられます。
体重がのらない脚では、関節がかみ合わず一部だけが接して、部分的な損傷が考えられます。

左右の脚の、股関節や膝では、体の歪みによって、傾きや捻じれの影響を受けて圧がかかるので、全ての場所が違う条件のすり減り方で、変形性股関節症や変形性膝関節症が考えられます。


【股関節・膝関節の重症度合いと痛みの感覚】

初期段階の痛み

軟骨がすり減り始め、骨のすり減りは起こっていない状態で、問題個所の痛みをクリアに感じるため、痛みの感じ方は大きいと考えます。

慢性期の股関節と膝関節

痛み止めなどで痛みの強い時期をやり過ごすと、慢性期では痛みはそれほど感じてなくて、関節の骨同士のすり減りが進行することが考えられます。

 重症期の股関節と膝関節

骨同士のすり減りが進行して、トゲトゲとした状態になることや、部分的に折れてしまうことで、神経に触ることが考えられます。

 


【変形性股関節症と変形性膝関節症の手術】

手術をした場合

〈人工股関節とは〉

変形性股関節症と人工股関節のイメージ

人工股関節は、股関節の削れたガタガタの骨を削って、滑らかに動く球体の先端を持つ金属の大腿骨頭と、腸骨側を球体を受けるカップに置き換える手術です。

〈人工膝関節とは〉

変形性股関節症と人工股関節のイメージ

人工膝関節は、膝関節の削れたガタガタの大腿骨側と脛骨を整えて面にして、人工的な関節に置き換える手術です。


手術をしても変わらないこと

手術によって、関節の部分的な問題は解決できます。しかし、元の変形性股関節症や変形性膝関節症を、起こしやすい姿勢はそのままです。

姿勢の負荷が、手術後も同様に股関節や膝にかかると、手術をした人口金具の上下で、骨の損傷が起こる可能性も考えられます。



【手術をしないでなおすために】

変形性股関節症や変形性膝関節症は、股関節や膝を部分的見ると、軟骨がすり減り骨が削れる問題が起きています。
そして、全身で問題を見た時には、姿勢が、変形性股関節症や変形性膝関節症の原因として大きいことが分かります。

初期段階の痛みをクリアに感じる時期は、軟骨も存在して、骨がすり減るまでは進んでいません。初期段階の痛みを感じる時に、姿勢を見直すことで、問題は短期間で解決できます。

そして、手術をしても、悪い姿勢で負荷が偏り続ける問題を考えると、姿勢の改善は、手術を考える前や手術をした後にも、行う価値があると言えます。

あるくん歩行体操教室では、姿勢の水平垂直を取り戻すトレーニング(あるくんメソッド)で、脚関節の骨と骨の関係性を整えるお手伝いをしています。


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