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予備知識が固定観念・先入観になって子育ては苦しくなる

私の子育てでの気付きをお話させてください。

感覚統合に問題のある子どもの子育てが少しでも理解されれば、親も子どもも気持ちが救われるかなと思い、noteに投稿を始めました。

以前子育てと関係がないように思える、陰陽思想の理解や現状を受け止める勇気を持つことをおすすめする投稿をさせていただきました。これらは、大人も子どもも皆が理解しないと人は互いに苦しめあってしまうという話でした。大風呂敷を広げたようなことを言っていると思われるかもしれません。でも、大人も子どもも発達障害があっても同じような心理的な働きで自ら葛藤したり、他人を傷つけたりするんです。

なぜ、全ての人が同じ心理的な働きで、子育ては苦しくなるか私の経験からお話させていただきます。


私たち親子は人からの善意に苦しみ、自らも苦しみを増やしていました。悩みや葛藤の中から出ていけない経験、現状を受け入れられないことで我が子を苦しめることにつながっていく経験をしました。

この経験は、私が一般的な親だったからだけでなく療育や教育の専門家や保健師や小児科医にも当然ある心理なんです。
あらかじめ知っておいて助けになるはずの知識が固定観念や先入観になって、子育てを苦しくさせることがあるんです。

1、固定観念・先入観~小児科の先生の場合~
感覚過敏が酷かった娘の理解に苦しんでいた私は、小児科受診の度に発達の問題を指摘されていました。担当の医師は、現状を見ることが無く固定観念に縛られることで、私(母親)の言葉を信じることができず虐待を疑う検査しかせずに、娘にあった病気を見落としてしまったんです。見落とした娘にあった問題は、15歳になって腸閉塞というカタチで発覚しました。

固定観念・先入観は予備知識ととても近いものです。予備知識は参考にできる知識がたくさんあることでたくさんの情報の中かから、迅速に判断を下すために必要なことです。でも、医学の常識も時代とともに変わっています。絶対に例外が存在する可能性を持つべきでした。知識に縛られて、他の可能性が見れなくなってしまうことが固定観念、潜入感です。

まだ赤ちゃんの娘のお腹にガスが溜まりやすく、ガスの出るのが夜横になってやっとで、しかもガスが出る時に辛そうでした。ガスの出方について、医師に相談したのに取り合ってもらえませんでした。

染色体の検査と何回も期間を空けて娘に行われたMRI検査は、「揺さぶり症候群」の診断を出すことを心待ちにしているようで今でも思い出すとゾッとします。検査の前に親身に検査を勧めた先生が、検査後結果を説明に来ませんでした。私は、虐待の無実を証明するだけのために検査のすすめに応じるようになっていました。
いよいよ、揺さぶり症候群の診断がでないと月一回の発達診断を進められました。娘のことで何かアドバイスがもらえるならと、言われるままに受けることにしました。
三回目の発達検査の日に、発達の先生に見せた娘の笑顔で「この笑顔ができる子に虐待はありません。もう来なくていいです」の言葉に
「誰がそんなオーダーを出したんですか?」怒りが収まりませんでした。

すぐに、例外の対応をするべきなのに謝罪もありませんでした。人間不信になった私は、病院を変えることを決意して、娘に隠れていた病気を見つけることができないままにしてしまいました。
先生の中にも、娘の状態がスッキリと診断が付かず悩んだのかもしれません。親を原因にすることで納得したかったのでしょう。
これは、小児科医の固定観念・先入観が私たち母子を苦しめた一つの例です。

2、固定観念・先入観~母親(私)~
出産した病院の母親教室で学んだ、「お腹が空いた」「眠い」「オムツが気持ち悪い」の3つを気にしてあげたら大丈夫と聞いた予備知識や子育て本の知識が次第に固定観念・先入観になっていました。娘に当てはまらないことに苦しんで、娘のそのままを受け入れるまでに苦しみました。
娘の表情が気難しく曇ってしまうまで、自分の先入観を捨てられませんでした。それに気付くまでの間、自分の気持ちがずっとしんどいまま子育てしていました。そして、娘に「なんで?」「どうして?」と理想を押し付けて苦しめていました。

自分の理想を押し付けて人を苦しめる関係っていろんな人間関係であるんです。もちろん最初は純粋に相手のためかもしれませんが、見直すことや引き際などを間違えると押し付けでしかありません。

子どもは大人を頼るしかない弱い立場で、親に悪い部分を感じていても親を頼るしかありません。私は、ずっと子どものことを思っていながら自分の思い込みを捨てられず、苦しめ続ける存在になってしまう所でした。

3、固定観念、先入観~子ども~
発達障害児、感覚統合の問題を持つ子どもの心の中にも、予備知識が固定観念・先入観に代わっていく心理があります。
感覚的に苦手なことがあると、自分を守るために苦手、嫌なことを避けようと学習していくことです。これは、自分の安全を守るためや、危険回避して選択していくために必要な知識をためていく、人間として(医師・母親と同じ)普通のことです。
でも、この予備知識が子どもの中でも固定観念・先入観となって、元々の感覚の過敏に加えて、新しいことを受け入れにくい、一つの物にこだわることで安全な状態に身を置こうとする行動になってしまうのだと思います。
そして、苦手意識がある分この先入観を取り除いていくことが本当に難しかったりします。
子どもの中の固定観念や先入観は、自らが強くして変われる可能性を狭めていることも考えられます。

子どもの心を、軽くのびのびさせてあげるためにも、周囲の大人自身が固定観念や先入観を取り払う意識を常に持つことが必要だと思います。

以上、

人間の心理は共通して
当たり前に持とうとする知識が、固執することで固定観念や先入観になる危険性を誰もが持っていること。
人は自分の知識の中に答えを求めがちで、新しいものを受け止めることを無意識に敬遠する意識が働くこと。
このことを忘れてしまうと、善意や正義で行っていることで子育てを苦しいものにしてしまうことを知ってほしいです。


陰陽の考え方の投稿はこちら↓


ここまで読んでいただいてありがとうございます。

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