すがもプロジェクト始動
大正大学が2026年に創立100周年を迎えるにあたり打ち出したのが「すがもオールキャンパス構想」です。「巣鴨のまち全体が大正大学のキャンパス」とする大胆な発想です。この構想のもとにこの春から、教職員と学生が協働して企画・実践する「すがもプロジェクト」が動き出しました。まずはこのプロジェクトの概要をみなさまにお伝えします!
大正大学の超改革!
この春より大正大学魅力化構想の一環で「すがもプロジェクト」が動き出しました!
本プロジェクトは、すがもオールキャンパス構想を実現するために、全学共通科目である「サービスラーニング D」を受講する学生と担当教職員が協働して取り組んでいる活動です。学生だけでなく、先生方や職員さんまでもが参加しているプロジェクトは、これまでの大正大学でも特に異例です!
地域のたくさんの方々を巻き込んで、巣鴨のまち一帯を大正大学のキャンパスにしちゃう、そんなプロジェクトが今水面下で着々と進んでいるのです。それではすがもプロジェクトを紹介しましょう。⼤正⼤学は2026(令和8)年に創⽴100周年を迎えます。みなさん知っての通り18歳人口の減少によって大学も、それぞれが独自の魅力を打ち出して生き残りをかけていく時代になっています。大正大学を取り巻く環境も同様です。
そこで大正大学は、この先何年も社会にとって必要な大学であるために何を打ち出していくべきかを検討し、その検討成果を魅⼒化構想として表明しています。大正大学HPのトップにINNOVATE!宣言として5つの項目を打ち出していますので、具体的にはそちらをご覧ください。
https://www.tais.ac.jp/p/tu-innovate/
大きく5つの項目を紹介すると次のとおりです。
1. DACによる総合学修支援
2. 産官学連携による地域・社会をつくる人材育成
3. アントレプレナーシップの養成
4. 巣鴨のすべてがキャンパス
5. 建学の理念(智慧と慈悲の実践)への回帰
すがもプロジェクトとは
すがもオールキャンパス構想実現のために動き出した「すがもプロジェクト」は「ひとづくり」と「まちづくり」の2つのグループが同時に活動しています。2020年時点では唯一、すがもプロジェクトの「まちづくり」は学生が主役となります。「サービスラーニング」の授業を履修する学生が中心となって活動し、それを教職員が支える仕組みとなっています。
今年度は7つのテーマに沿って活動をおこなっています。
①歩こう巣鴨
②学⾷in巣鴨
③祈りのまち巣鴨
④南⾨活⽤計画
⑤キャンパス農園
⑥東北復興活動
⑦メディア
これまでの大正大学が担ってきた地域活動を継承するテーマや、今回初めて創設されたテーマなどそれぞれあります。しかしながら、どれも学生が主体的に巣鴨のまちに飛び出して、学生と地域の方々、あるいは地域の方々同士の交わりを促進することを目的としています。
春学期は新型コロナウイルスの影響で、すべてオンラインで実施となりました。現地でのフィールドワークができないなかでの活動でしたので、企画の立案、アンケートの制作などをじっくりと考えることができました。一方で、オンラインでも可能な実践として、東北復興活動班による「南三陸オンラインツアー」を今夏開催しました。このように、どのような状況であっても地域連携活動がストップすることはありません! 個別のテーマに関しては、あらためて紹介する予定ですのでお楽しみに!
学生のモデルとなるSPS
すがもプロジェクトには他の授業にはない特徴がいくつもありますが、その一つが「すがもプロジェクトスタッフ」略して「SPS」です。これまで大学で数多くの地域活動に関わってきた上級生が、先生と学生をつなぐ役割を果たします。
各テーマに一人SPSがつき、ミーティングにおけるファシリテーション、履修生たちのメンター、そして活動内容の定期報告などをおこないます。履修生にとってSPSは、地域活動に関する経験や知識を備えている存在です。
SPSのおかげで、すがもプロジェクトに関わる学生たちが安心して活動することができます。まさしく、大正大学の地域活動を代表する学生とも言えるでしょう。
活動を発信する意義
最後にあらためて強調しておきます。⼤正⼤学が地域と密接なつながりを継続していくこと、また、地域から⼤正⼤学のことをさらに⾝近に感じてもらうことがすがもプロジェクトの⽬的となります。
これまで大正大学はさまざまな学部学科、多くの授業等で地域活動をしてきました。しかしながら、なかなかそのような活動を外に発信してきませんでした。私たちはその点を反省し、たくさんの価値のある地域活動を知ってもらいたい、地域で活動する面白い学生を知ってもらいたい、そして巣鴨のまちの魅力をもっと他の地域の方にも知ってもらいたいと思い、このブログを立ち上げました。
大正大学の学生と地域の人々が協力してひとつのまちを創ってなんだか楽しそうじゃないですか。新型コロナウイルスに登場によって社会の価値観が大きく変わりましたが、ぜひその新しい時代をすがもプロジェクトとともに創造し、情報を発信していきましょう。まずはローカルから!
記事・齋藤知明(すがもプロジェクト担当教員)