「幸せ」ってなんだろう。〜やすし君の言動から考える〜

本投稿のGOAL:中学卒業後から、単身でニュージーランドにラグビー留学を続ける「やすし」君の言動がなぜ共感を集めるのか、そして「幸せ」とは何なのか、考えるきっかけになる。

アルカスユース熊谷、ヘッドコーチの菅原です。

最近、ラグビー界でにわかに注目を集める「やすし」君。
彼があげた「ラグビーを辞めようと思う人へ」という動画が反響を呼んでいます。

様々なことに挑戦する姿や、派手な見た目とは裏腹に(と言っては失礼かもしれませんが)、穏やかな語り口調、整理された文脈により、スッと言葉が入ってきます。

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「人生は一度きり」
「やりたいようにやる」

をテーマに生きるやすし君。

なぜ彼は「やりたいようにやる」のか。

彼の中の「幸せ」の定義が明確になっているからだと思います。

やすし君の「幸せ」の定義は、

・自分の家族が幸せであること。
・その大好きな家族が作ってくれた自分自身が幸せであること。

だそうです。

「人生は一度きり」だから「幸せ」になるために「やりたいようにやる」。

至ってシンプルです。

「やりたいようにやる」と言うと、わがままな響きもありますが、そうではなくて「自分の『幸せ』を実現するために必要なことを、迷わずやる」ということなのだと思います。

個人的に、ものすごく考えさせられました。

できることなら、誰しもが彼のような生き方を望みます。
でも、簡単にはできなくなってきますよね。

歳を取れば取るほど、経験を積めば積むほど、様々なことを知っていきます。
もちろん、知る必要のないことも。
その知識はいつしか「思い込み」や「恐怖」に変わり、自分の思考や行動を自分自身で制限するようになります。
これが俗に言う「現実を知る」という状態です。
そして「自分が本当に望むこと」、もっと噛み砕けば「自分の夢」を見失い、「極力失敗しない」「無難な」選択をするようになります。
そうやって挑戦することを忘れ、周囲の顔色を伺いながらの活動が習慣化すると、やがて「本当の自分」を見失います。

私にはわかります。
私がそうだったからです。

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基本的には皆「親孝行がしたい」と考えているはずです、基本的には。

私にも4歳になる、それはそれはかわいい息子がいます。
息子には、心から幸せになって欲しい。

では、その「幸せ」とは何か。

息子がノビノビと、イキイキと、前向きに、爽やかに、元気に、健康に生き続けてくれることです。

その上でお金も稼いでくれたら言うことありません笑

今のやすし君を、彼のご両親や家族が見たら、どう感じられるでしょう。
おそらくめちゃくちゃ喜ばれると思います。
もちろん、やすし君も本当に様々な苦労や苦難があったでしょう。
今ではこれだけ大好きなラグビーを、一度は諦めかけたのですから。
それは動画の一部でも語られています。

でも「一度きりの人生」で「幸せ」になるために、きっとその想いが強烈だったから、簡単ではない選択ができた。
そしてそれが今の彼自身の「幸せ」につながっているのだと思います。
そして、これからも。

しかし、よく自分の「幸せ」を定義づけられたな、と感心します。

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感心してばかりですが、ではなぜ彼の言動に共感が集まるのでしょう。それは、

「皆、自分が本当に望んでいること、本来的な自分の幸せの実現を、潜在的に求めている」

からではないでしょうか。

前述の通り、俗に言う「大人」はたいていの場合、キャリアの早々に現実を突きつけられ、そして色々なものを諦めていきます。
諦めていった者のほとんどは、現状に甘んじます。

でもそれは、自分の「幸せ」を放棄したわけでは決してないような気がするんですよね。

皆まだ、潜在的には「幸せ」を諦めていないんだと思います。
諦め切れないんだと思います。
だからやすし君のような、自分自身の手で不確実な未来を切り拓く者に心惹かれる。

私もまだ、諦めていません。

自分が求める「幸せ」を、自分自身で獲得する。

自分がした選択は、自分の手で正解にする。

やすし君の言葉から、改めてそう決意しました。

やすし君、ありがとう。


本日もお読みいただき、ありがとうございます。


ARUKAS YOUTH KUMAGAYA   ヘッドコーチ 菅原悠佑








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