直観〜「自信を持つ」とは?〜
本投稿のGOAL:
「自信を持つ」という考え、そして「直観」について、各々が考えるきっかけになる。
アルカスユース熊谷、ヘッドコーチの菅原です。
本日より、新シリーズの記事を開始します。
題して「『自信を持つ』とは?」
このシリーズの記事は、新たなマガジンに入れるようにしますので、是非ご覧ください。
1、「自信を持つ」とは?
皆さんは、自分の行動に「自信」を持たれていますか?
私はというと、正直悩んでばかりです。
即断即決、「俺についてこい‼︎」キャラを羨ましく感じています。
長年、自分のこの性格を恨めしく思ってきました。
ですので、ステイホームの時間が長くなったこの期間における私の学びのテーマを、
「自信を持つ」とは?
としています。
2、迷いの原因
改めてインプット、アウトプットの諸活動を通し、「迷う」自分の原因が少しずつクリアになってきました。
・他人からどのように見られているかばかり気にしている。(「正解志向」)
・失敗を恐れ、悪い意味で準備時間が長い、考えすぎる。(「完璧主義」)
・とりあえず周りに合わせておこう、という潜在意識。(「思考停止」)
大きくこの3点に括れます。
3、新たな発見
この期間中に、様々な方々とZoomミーティングをし、読書をし、SNS上に散らばっている情報をかき集め…。
そうしてみると、私にとって意外な発見がありました。
それは、
「誰だって怖い」
ということです。
過激な言動をする人や、声が大きい人は、さぞ自分に自信があるのだろう、怖いものなんてないのだろう、本当に羨ましい、と勝手に思い込んでいました。
でも、どうやら違うようなのです。
誰だって怖いんです。
失敗することが怖かったり、新たなチャレンジに二の足を踏んだり。
皆さんにとっては、もしかすると「そりゃそうだろう」と思われるところなのかもしれません。
しかし、私にとっては点が線になる気づきでしたし、それがわかってきただけでも、私にとってこの期間の過ごし方は大成功だったと断言できます。
4、完璧な意思決定など存在しない
以前ご紹介した本「ハック思考」の著者、須藤憲司氏の言葉です。
要は「正解などない」ということです。
自分の信念に絶対の自信を持った方はいると思います。
ただそれは、その考えが普遍的な「正解」なのではなく、その人が培ってきたフィロソフィーが、その人にとって疑いようのないほど確かなものだった、ということに過ぎません。
リーダーやプロフェッショナルは、確固たる信念を持ってしかるべきです。
ただ、自分の価値観と合わないものを攻撃する、というのは、ある意味それこそ「正解志向」となるのではないでしょうか。
自戒を込めて。
5、「迷い」を振り切る「カギ」
「OODA(ウーダ)ループ」というものを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
「OODAループ」とは、アメリカ空軍大佐のジョン・ボイドが提唱した、相手に先んじて確実に勝利するための理論です。
我々にとって馴染みのある「PDCAサイクル」などと比較されることもありますが、「OODAループ」の最大の特徴は、「決断、実行の早さ」にあります。
「OODA」とは、
O:Observe(情勢を「観る」)
O:Orient(それを「理解する」)
D:Decide(方法を「決断する」)
A:Act(決断を「実行する」)
の頭文字をとったものです。
「PDCA」との絶対的な違いは、「P(=Plan:計画)」が入っていないことです。
ボイドが生きた戦時中は、1分1秒の判断の遅れが、文字通り命取りになりました。
情勢が刻一刻と変化する中、事前に立てた計画を放棄しなければならないことも多かったことでしょう。
だから、その時々の情勢に応じた決断、実行をいち早く行うことが求められました。
「OODA」の「決断、実行の早さ」は、ここに起因します。
では、どうすれば「決断、実行」が素早くできるのか。
「直感」ではなく「直観」が肝だと、「OODAループ思考[入門]」の著者、入江仁之氏は言います。
「直感」と「直観」には、以下の違いがあります。
「直感」:その時々の瞬発的な感情のこと。
「直観」:情勢を素早く正しく観て、即決できる自分の引き出し
つまり「直観」とは、自分の経験に基づく肌感覚、その感覚を実現たらしめるマインドのことです。
「この決断が正解なのか不正解なのか」などと考えている時間は、OODAにはありません。
自分の「直観」に従い、素早く実行に移す。
たとえ望ましい結果が出なかったとしても、OODA「ループ」により、またその時の情勢を見極め、理解し、決断、実行していけばいいのです。
このループの繰り返しこそ、すなわち質の高いトライアル&エラーと言えます。
誤解を避けたいのですが、無策や思いつきで決断する、というものではありません。
これは「直感」です。
頼るべきは「直観」です。
「直観」は、質の高いトライアル&エラーにより養われます。
この「直観」こそが、迷いを振り切るカギである、という結論に現在のところ行き着いています。
6、まとめ
迷いの原因だと考えられる「正解志向」「完璧主義」「思考停止」は、良質なトライアル&エラーに裏付けされた「直観」によって振り切れます。
何にせよ、何かを決断、実行するということは、無傷では済みません。
だから、失敗を恐れるのではなく、
「成功や失敗がわかる前進が善」(須藤氏)
というマインドで、「直観」を磨いていく必要性を感じています。
様々な読書を通じ、各著者の思考の共通点も少し見えてきました。
これまでの投稿でも似たようなことを述べていたと思いますが、重なる部分はそれくらい重要な思考だということなのだと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
ARUKAS YOUTH KUMAGAYA ヘッドコーチ 菅原悠佑