読書感想文「日本の島」
僕は、「島」が好きです。
狭い範囲に、変わった地形や面白い生き物、不思議な風習や面白い歴史など色々な要素が詰まっていてお子様ランチのようにワクワクするからです。
そんな僕が愛読している雑誌「日本の島」をご紹介します。
この雑誌は、とことん「島」について特集しています。
島のひとつひとつの歴史、成り立ち、生き物、人々の暮らしが細かく書いてあります。
地図上ではただの点になっているような小島にも人がくらしていたり、意外と歴史が古かったりするので驚きます。
<たとえばこんな面白い話 VOL35より>
1.波照間島の「ミルク」
沖縄県の日本最南端の有人島・波照間島の旧盆に行われる「ムシャーマ」というお祭りの仮装行列に登場する神さま(?)です。
真っ白い顔だからミルク、かと思ったら「弥勒神」だそうです。他にも顔中がひげみたいな「ブーブザ」やヒョウタンの仮面に全身に葛をまきつけた「フサマラー」がいます。
島って、びっくりするような仮面の神様多いなあ、と思います。
2.和歌山県にある「ソビエト」
和歌山県すさみ町に「ソビエト」という名の無人島があります。
国の総合海洋政策本部が2014年に158の小さな無人島に名前を付けました。その時に地元の通称を参考にするそうですがソビエトと呼ばれていた理由として「尖った岩がそびえとる」とか「足場が濡れてすべっとる」「ソビエトのように最果ての地」などが挙げられているそうです。
役所のひとたちが真面目にこんな冗談みたいな名前を採用したのか、と笑えます。
3.大島のコブダイのコロちゃん
今治市の大島、村上海賊の本拠地のひとつ。
道の駅「よしうみいきいき館」には、人気マスコットのコブダイのコロちゃんがいるそうです。
そのうち喰われていそうで心配です。
それにしても「大島」の多さには驚きます。
雑誌の後ろに島の名称の索引がのっているのですが、「大島」という名前だけで5冊使っていました。(約35島)