「それ」は「在る」がやがて「無に帰す」
観念は頭の中にだけ存在している幻であり
見えて、聞こえて、触れて、感じられることこそが
今ここに存在している
今ここにあるものを認識できているということは
それを認識する者が存在しているということだ
つまり観察者としての「それ」は確実に「在る」
その観察者こそが実在であり
この時、対象は幻である
「在る」ということは「無い」ということを同時に示唆しており
「それ」が「在る」もう一つ上の次元において
「在る」と「無い」は統合され
無の中に生まれた幻となり
すべては「無に帰す」ことになる