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Trip to Ogasawara 13th

小笠原諸島 父島に5年ぶりに行ってきました

最初に父島を訪れたのは、確か27年前。
その時から何度も訪れている場所です。

船が苦手な私がこんなに何度も、(多分今回で13回目だと思うのですが)繰り返し旅をするのは、きっと縁があるからなのだと思います。
その土地と、その島に住む人々とのご縁。

1回目に島に行った時は、20代。
人生の暗闇の中、小笠原のことは何も知らず、ただ内地から抜け出したくて、
島に住む友人を訪ね船に乗りました。(この時は、父島に行きたかったわけではなかったのです)

今は船が新しくなりましたが、その当時は25時間半船に乗って、やっと辿り着く父島でした。(とはいえ今の船でも24時間かかります)
その時は、どんどん内地から離れていくのが心地よく、肩に乗っていた荷物をひとつづつ海に放り込んでだんだんと軽やかになっていくような感覚だったのを覚えています。


小笠原丸の中から

くたくたに心が疲れていた20代の私は、港にお迎えに来ている真っ黒に日焼けした島の人々を見て、ずいぶん南に来たんだな・・・と眺めていました。

友人も黒くなりすぎて最初見つけられなかった程でした。

その時は、「島に着いたら砂浜で毎日寝ていよう、そして少しずつ回復しよう・・・」そんなふうに考えていたのですが・・・・

そうはさせてくれなかった島の人たち。

当時島に住んでいた友人は、バイトの休み時間に一緒に海に行こう!と、私の分までお弁当を作り、島の友達も誘って、シュノーケリングをしたり、砂浜で貝を見つけたり、お昼寝をしたり・・・。
夕方になれば、夕日を見にきれいな場所に連れて行ってくれたり。

海の中が怖かった私を、半分無理やりドルフィンスイムの船に乗せたり。
そこで出会ったのは、イルカと泳ぐのが大好きな、まるでイルカのような島の若者たちでした。

島で仲良くなった人たちが、朝日を見に行こうよ!と、まだ寝ている私を起こしに来てくれたり、晩御飯を一緒に作ろう!と誘ってくれたり・・・ウェザーステーションに星を見に行こう!と、バイクの後ろに乗せてくれたり・・・

結局一人でいる時間なんてないほどみんなに優しくされ、最後は、「帰るの延ばしたらいいよ!」と言われ、本当に1か2航海分延ばしたのを覚えています。

そして帰る頃には、完全に充電され、別人のように元気になっていました。

あまりにも衝撃的な父島の日々・・・

それから数年経った頃、今度は、4歳の娘を連れ、親子での父島への旅が始まりました。
この頃のことは、下の記事に詳しく書いています↓不思議な話が好きな方は読んでみてください。

その後娘は、私より多く父島に行くようになり、高校生の頃には、父島でウーフやバイトも経験しています。


小港海岸

私は、南の島が好きで国内海外いくつかの島を旅しています。ハワイや沖縄にも何度も行っていますし、ニューカレドニアにも。
でも、海の美しさ、島自体のダイナミックさと魅力は、私にとって小笠原が一番です。


今回の旅では、島の友人と一緒に山をたくさん歩きました。
山というか、崖を登っていました・・・(笑)

滞在日数は、島9泊、船2泊。これが通常の2航海の日程です。

実は「父島に行こう!」と決めたのは旅の1週間前でした。

島では毎日、海で泳いで、山を歩いて、人に会って、ヨガのクラスも二つさせていただいて、同じ宿の人と夜遅くまで話したり、島の友人たちとご飯を食べたり星を見たり。
いつも、もう一つの故郷に帰ったような、不思議で温かい感覚になります。


私がいつも泊まるのは、山の中のエコビレッジ。
夜はヘッドライト必須で、トイレはコンポストトイレ、ジャングルの中にある自炊の宿です。

不便ですし、まるでキャンプ生活のような宿ですが、だからこそ色々な出会いもあって、自分の中に息づく生きる力も感じられます。

人間は本来もっとタフなんだ!と、思い出すことができる場所です。

小笠原コーヒーの実

そして、小笠原は、人間が壊す前の大自然の美しさをまだ感じられる場所でもあります。

私には、地球に生きる上で、それを感じられることが一番必要なので、毎回父島でフル充電されて帰ってきます。

ビーチで石を拾って並べてみました

船で24時間。

飛行機は飛んでない島。

娘が初めて父島に行った4歳の頃、帰ってきた後に「ママ、遠くに行きたい」と言った時は驚きました。

「船で24時間かかる島より遠いところはなかなかないんだよ」と娘に言いましたが、遠くに行きたいと言った言葉の通り、彼女も何度もその遠い父島へ旅を続けています。

宿のKeiちゃんが作ってくれたお見送りの時首にかけてくれるレイ

私は船が苦手なので、毎回「今回が最後」と思うのですが、船酔いを忘れた頃に、またきっと行ってしまうのだろうな・・・


帰りはこんなふうにお見送りしてくれます

今回も、島とたくさんの人に温かく迎えられ、共に時間を過ごし、話したり笑ったり・・・本当にありがとうございました。

湯河原の自宅と駅の送り迎えをしてくれた生徒さんにも本当に感謝しています。

今回海の状態が悪くて、申し込んだ日に行けなかったドルフィンスイム。
27年前に島に初めて行った時からお世話になっているダイビングショップのエスコート。オーナー夫婦に会えて、楽しくおしゃべりできたので満足です。
きっと次回はイルカたちにも会えるかな。

それでは今日はこの辺で!

私の絵本もよろしくお願いいたします↓
この本は、湯河原真鶴の景色と、小笠原の風景が絵と言葉になっています。

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