編み物瞑想ワークショップ*パート2
YogaContactはヨガ教室ですが、Art & Yoga のスタジオです。
とは言っても、講師はわたし一人です。
本日は、編み物瞑想ワークショップの2回目を開催いたしました。
編み物が好きな方は、編み物が瞑想だということは納得がいくと思います。
手をひたすら動かし、編み目を数え、両方の手の指を全て使って編んでいくと、自然に頭の中のごちゃごちゃしたおしゃべりは静かになっていきます。
心を落ち着けるためにもとてもおすすめな編み物。
自然に瞑想できる。
自分がどんな糸を選ぶか、どんな編み方で編むかによって、無限に色々なものが作れます。いい意味で思考を正しく使うことができる。
それはクリエイティブな思考の使い方です。
何色にしようか、どの編み方にしようか、何を編もうか・・・
だんだんと集中して、今というこの瞬間の中にストンと入っているような安心感。
基本さえ覚えたら、自由に自分が作りたいものをクリエイトすることができる。
豊かな暮らしのための道具であり技術だったはずの手仕事が、今はなんでも安く手に入れることができるようになり、自分でものを作り出すということからどんどん離れてしまった私たち人間。
でも便利ということで失ったものはとても大きいと私は思います。
それは本当の豊かさ。
自分の手で作れるものはこんなにたくさんあるし、作ること自体が楽しくて豊かな時間なのだ!と、思い出して欲しいなぁというのが、私の思い。
編み物は小学生の頃にやっただけ、という方たちばかりが集まって、私が基礎を教えています。みんなYoga Contactの生徒さんたちです。
前回は、丸いコースター、そして今回は四角いアクリルたわしを編みました。
せっかくならすぐに使えるものがいいですから。
最初はガタガタだった編み地が、2回目3回目とだんだん慣れて上手になっていく。
みんな自分の編んだものを見て、「あ〜上手くなってる〜」「わたしすご〜い!」と自分を褒めていました。嬉しそうなみなさんを見ていると、私もとても嬉しいです。
編み物が大好きだった母が生きていたら、一緒にできたなぁと思いました。母の方が教えるのも編むのも上手だったから、きっとみんなと編み物して楽しかっただろうなぁ・・・と最近何度も思います。
二年前に亡くなってしまったので、こういう時になんだかじんわり、寂しいなぁと思ってしまいます。
退職した後、こういう仕事をさせてあげられたらよかったなぁ〜と・・・
あの頃は思いつきもしなかった・・・
インスタに母のページを作って作品を載せてあげたらすごい人気出ただろうなぁと、娘ともよく話します。生きがいになっただろうなぁって。
まぁそれは叶わなかったけれど、わたしがその代わりに、みんなに編み物の楽しさや豊かさ、心を整えることができるんだよということを伝えていこう。
わたしが母から5歳の時に習った編み物。
これを教わったことがどれだけわたしの人生を豊かにし、安心させてくれたか。
それを縁のある方達に伝えていこうと思います。
誰かの人生もきっと豊かになると思うから。
5歳のわたしに、何度間違えても根気強くやさしく教え続けてくれた母のように、受け継いだものを他の人に手渡していこう。
何もしてあげられなかった母への感謝の気持ちで、つなげていこう・・・そう思います。
参加者の方達には、
「初めて編んだ作品はちゃんと写真に保存して、しばらく経ったら見返してみてね、自分の成長が嬉しくなるから」
そう伝えました。
わたしも、皆さんに教えるために、また改めて編み物を学び直している感じです。これもまた楽しいです。
ヨガも編み物も自分と向き合う作業。
自分の中心とつながる方法のひとつです。