シタマチのダンサー・アランの「Happy African Festival 2023〜融合〜」
挨拶
はじめまして、アラン・シナンジャです。
トーゴ出身の私は、2017年に日本へやってきました。
アフリカの魅力的なリズムと日本の繊細な美意識を融合させながら表現する、コンテンポラリーダンスに情熱を注いでいます。子供からダンス初心者向けのレッスンや、イベントでのパフォーマンスも行っています。
また、ダンサー/パフォーマンスだけではなく、多世代型シェアハウス「はっぴーの家ろっけん」で介護士としても働いています。
現在は神戸市長田区に住む日本人の奥さんと2人の子どもたちとともに、ダンスパフォーマンスや振付の仕事に情熱を注いでいます。
日本とアフリカをダンスで繋ぐイベントをしたい。
11月19日にDANCE BOX(神戸市長田区)で開催する「Happy African Festival」というイベントを開催します。
このイベントでは、アフリカの多彩な音楽や伝統的なダンス、そして日本独自の要素も取り入れながら、参加者とアーティストが共に楽しみ、ピースフルな時間を作ります。
以下は、アランがこのイベントを行うまでの経緯をまとめました。
生きるため、そして自分を表現するためのダンス
ダンスを始めたキッカケは、14歳のときに通い始めたダンススクールでした。
アランは7人兄弟の1番末っ子。
アフリカ文化の中では、年下は優先順位が低いそうです。
家庭内での厳しい環境に我慢する日々で、ダンスはそのことを忘れさせてくれました。
しかし、 経済的な理由から、16歳のころからアランはストリートパフォーマンスや自分たちでパフォーマンスをしながら生計を立てることを認められました。
初めてコンテンポラリーダンスに出会ったのは、アランが17歳のときでした。 大胆な表現と自由な動きに満ち溢れ、全身を使って感情を表現する力強いダンスに心を奪われました。
アランはそう強く思いました。
その後、アランはセネガルのダンス学校へ進学し、3年間ダンスのライセンスを取得しました。
ワークショップやパフォーマンスのフェス、アランは自身のダンスの技術を磨きながら、新たな挑戦を重ねていきました。
日本との出会い
ある日そう思ったアランは、海外の情報を調べはじめました。
そこで出会ったのが神戸市長田区に拠点を置く「ダンスボックス」。
そのHPに掲載されていた動画を観て、アランの心は奪われます。
言葉は一切わかりませんでしたが、すぐにダンスボックスに応募。
すると、後日、メールが届きました。
それはアランにとって、ダンスボックス、そして神戸・長田の街が特別な存在となる瞬間でもありました。
3万円だけ握り締めてやって来た日本
「泊まる場所はこちらで準備するから、心配しないで。待ってるね」
渡航に必要な30万円は、当時のアランにとっては大金でした。しかし、まだ会ったことも話したこともない人が、自分のことを心配してくれたことにアランは感動しました。
2017年、日本・神戸市長田区へやってきました。
当初は不安でしたが、その心配はすぐに解消されます。
街の人が心配して、言葉が通じなくても出来る仕事をアランに作ってくれまいsた。そして仕事だけでなく、街のコミュニティも紹介してくれました。
飲み会があれば声をかけてくれたり、英語ペラペラな人が営む喫茶店を紹介してくれたり。すると、そこも1つの居場所となり、時々家に野菜やご飯いろいろなものを持ってきてくれるようになりました。
言葉が通じないことは、問題じゃない
そんなコミュニケーションを重ねていく上で「日本での暮らしも心配しなくていいんだ」と感じました。 長田の人々が心から気にかけているからです。
アランにとって「安心の場所」
1年間のダンス留学を卒業後、家族のような人たちに感謝を伝えたいと思うようになりました。
Happy African Festivalのスタート
2017年、「アフリカンコンテンポラリーナイト」と題したイベントを開催。
この日台風が直撃し、外出も危ぶまれるような状態でしたが「アランが何かするらしい」と会場の近所で暮らす50名の人たちがやってきました。
そして、2019年には「Happy African Festival」と名前を変えスタート。
初回のテーマは「トーゴの文化を伝える」。
はっぴーの家ろっけんにて開催されました。
トラディショナルダンス、美味しい食べ物、楽しい遊びなど、多彩な要素が詰め込まれました。この試みで、多くの人々にアフリカの魅力的な文化を広めることができると思うようになりました。
2回目のテーマは「感謝」。
街中にアランのポスターを掲示してもらい、パフォーマンスも外へと繰り出していきました。
2023年のテーマは「融合」。
融合とは、異なる要素が一つに溶け合い、新しい価値や認識を生成するプロセスのこと。
アフリカと日本は異なる歴史、風習、芸術、音楽などを持っています。しかし、その異なる側面が出会い、混ざり合うことで、新しい視点やエネルギーが生まれるとアランは言います。
そして娯楽としてだけでなく、文化や人々のつながりを感じることで、アフリカと日本が異なる文化の美しさを共有することを目指します。
そんな思いから、テーマを「融合(フュージョン)」と決めました。
終わりに-アランの夢-
アランの夢は、母国トーゴにダンスの学校を作ることです。
それは、かつての自分のように、ダンスへの情熱を持ちつつも経済的な問題や、環境の厳しさで夢を諦めて欲しくないという思いです。
トーゴの文化やアートを次世代に継承していくために、アランは自身の経験をダンスの学校を作ります。そして若い人々がその才能や思いを表現する場を作ることで、未来に貢献したいという一心でイベントに向かいます。
チケット購入について
購入方法は
①オンラインでの購入
②手売り(オススメ!!)
オンラインチケットで購入した場合、お支払いいただいた金額から手数料が引かれます。せっかくいただいたお金を少しでもイベントに反映したい。
そんな思いから手売りでの販売をオススメさせてください。
ぜひ元気なアランから、チケットとパワーをもらってください。
終わりの終わりに
アランは今でも、「街を歩いていると不自然な視線を感じることがある」「今でも時折白い目で見られることがある」と話していました。
しかし、外見的には違えど同じ人間である。
国籍や肌の色は関係ないと日々の暮らしの中で感じています。
そんなアランのこと、及び今回のイベントのことを取り上げてくださるメディアの皆さん、ライターさんを大歓迎しています。
下記のSNSどこでも良いのでDMください。
目標は2ステージで300人!!!
あと2ヶ月でどれだけ集めることができるか。
▼Facebook
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その他いろいろ
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▼シタマチコウベ 特集記事
▼前回イベントnote
▼Happy African Festival 2021 イベントレポ
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