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Paris vu par... 20 ans après

新パリところどころ

先にアップした『Paris vu par...パリところどころ』の20年後に公開された映画『Paris vu par... 20 ans après 新パリところどころ』。

本作も短編6話からなるオムニバス映画で、今回は3話目の『フォンテーヌ街』について。

監督はフィリップガレル、主演にジャン=ピエール・レオ。あのヌーヴェルヴァーグの作品を数多く演じたジャン=ピエール・レオが1984年の『新パリところどころ』を演じている。感激…!

ジャン=ピエール・レオ演じる主人公レニはある日、悪夢を見て目覚める。その後、かつての恋人に会う事となるが、別れた後、その恋人の訃報が告げられている新聞を目にする。レニは錯乱しパニックとなる。

セーヌのほとりで抱き合うシーンなどがとても美しく印象的。全体を通し叙情的で美しい映像だった。
監督のフィリップガレルは同じ頃、ヴェルヴェットアンダーグランドのニコがパートナーだったそう。本作はスピリチュアルな作品となっていて、一筋縄ではいかないようなストーリーが成る程と頷ける気がした。

ジャン=ピエール・レオにしては珍しい作風。悪夢に怯え錯乱する男の役なのにジャン=ピエールらしい演技で滑稽にそして微笑ましく見えてしまうのは彼の持ち味なのかもしれない。

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