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チャイニーズイングリッシュ!

今日は7年前に、シンガポールに来て
結構、衝撃を受けたことについて
書いてみたいと思います。

最初に住んだコンドミニアム(日本で言う、マンションみたいなもの)では
私たちのほかに日本の家族はほとんどいなくて
シンガポーリアンか、そのほかの国籍の方がほとんどでした。
その中で、子どものお誕生日会に招かれたときのこと。
来たばかりで、右も左もわからん、という中
更に英語もできません、という状態で
Where come from? と、Are you Chinese? という
今考えれば、とっても失礼な片言
(どっからきたの? あなた中国の人?)を
連発していた私。
今思うと、とても恥ずかしいけれど
みなさんは、ニコニコしながら丁寧に答えてくれていました。
なぜ私がその質問をしていたかというと
みんな顔が中国人だったからです。
正確に言えば、アジア系のお顔立ちで、英語を話している人たち。
でも、私の質問に、みんな一人として
『私はチャイニーズ』とは言いませんでした。
私はシンガポーリアン、私はアメリカン、彼はマレーシア、彼はムンバイの人よ
私はタイワニーズ(台湾)、私はフレンチ…。

どういうことなのか、よくよく聞いてみると
彼らはいわゆる華僑と言われる
数世代前に、ご家族が(おそらく)中国大陸から出て
その先の社会に根付いて生活している人たちなのでした。
その人たちが、今、たまたまシンガポールにいる、という状況。
うわーすごいなあと思いながら、子どものトイレに立って…
その場に戻ってきたら…
今度は、全員が中国語で話していたのです。
そして、私に気づいたら、一瞬で全員が英語になりました。
私はあの時の衝撃を、今でも覚えています。
とても感動したんですよね。

私と息子がいる、というだけで
そこにいる全員が英語で話してくれていたことに。
(英語だってその当時わからなかったけど、中国語はもっとわからないってことは伝わっている)

そして、違う国で育っても、中国の文化というものは
言葉や、食べ物、祭事などで受け継がれていて
彼らはちょっと話しただけで、一瞬でつながることができる。
その華僑Overseas Chineseの人たちのパワーに
うひゃーっと圧倒されたのです。

その後も、彼らの優しさや、大らかさ、懐の深さに助けられて
ここで生活させてもらっています。

そういえば、クレイジーリッチ!という映画がありました。

普通のシンガポーリアンの話ではないし映画だから偏ってはいるのだけれど
あのヒロインの、アメリカで頑張っている感じとか
最初に私がシンガポールで会った
私はニューヨーク育ち!と自己紹介してくれた彼女と重なって
胸が熱くなります。

英語という言語は、ウェスタンと呼ばれる
アメリカ人やイギリス人だけのものではなく
世界中の人が、つながるための言語になっているのだなと
感じた出来事でもありました。
チャイニーズイングリッシュに、敬意を込めて。

慶子さん、そして読んでくださった皆さんも
今週もありがとうございました!
よい週末をお過ごしください。
感謝を込めて!
藍子 拝

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