ネオダダ-その閾は微妙だ
ネオダダ (Neo-Dada) 1950-1960代
*ダダイスム(仏: Dadaïsme)と多くの類似性を持ち、その流れの延長上にあるといわれる。1950-1960年代にかけて、アメリカ合衆国(主にはNY)での美術思想であり、その背景には、第二次世界大戦後の大量消費と廃棄による消費社会がある。
当時のアメリカで、廃物や大衆的ないわゆるユナイテッド的なイメージの美術作品(パフォーマンスも含める)が挙げられる。
1例に過ぎないが、ロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズは著名であるが、パフォーマンスアートを含めると数多くのアーティストが挙げられるが、とても流動的である。美術評論家のハロルド・ローゼンバーグが名付け、バーバラ・ローズにより1960年代にその活動が紹介された。
(c) Robert Rauschenberg
既製品(レディメイド)からの制作がメインのダダイスムとは、時代背景が異なるり、ネオダダは、ユナイテッド的な文化であり、廃棄物や日用品、大衆の好む印刷物等の絵柄がメインに扱われている。そして、ポップアートにつながり、コンセプチュアル・アート(概念芸術)へとつづくが、その閾線は難しい、それは、芸術と非芸術との閾を取り払った視点だからだ。なおかつ、それには、流動的なヒトが介在している。
*(註)ダダイスム(仏: Dadaïsme)
ダダイスム(ダダイズム、ダダ)は、1910年代に起こった芸術思想・芸術運動。第一次世界大戦に対する反感の意識から、いわゆる従来型の常識を覆すような思想も持つ欧州からの芸術活動。
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