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アンゼルム・キーファー:人間とは何かを問いかける

アンゼルム・キーファー:人間とは何かを問いかける


アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)

Anselm Kiefer

アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer,1945- /ドイツの新表現主義画家・彫刻家)
戦後ドイツを代表する新表現主義の作家で人間とは何かをダイレクトに問いかける。絵画、写真、インスタレーションなど幅広い作品を手がけており、見るものを圧倒するような壮大な世界観を持つ作品が国際的にも高く評価されている。

戦後ドイツを代表する画家

戦後ドイツを代表する画家であり、ドイツの歴史、ナチス、大戦、リヒャルト・ワーグナー、ギリシャ神話、聖書、カバラ(ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想)などを題材にした作品を、下地に砂、藁、鉛などを混ぜた、巨大な画面に描き出すのが特色である

当初は、フライブルク大学で法律を学ぶが、のち美術に転じ、カールスルーエの大学、後にデュッセルドルフ芸術アカデミーで絵画を学び、ヨーゼフ・ボイス、ピーター・ドレイファーたちに師事した。

1960年代の末からナチスを主題とした作品に取り組み、

 Athanor - Anselm Kiefer
Troy PieFollow-dirty propellor on dirty canvas

1980年代以降は、巨大な画面

『知らない画家へ』(1983年)
『重い雲』(1985年)

1980年代以降は、巨大な画面(縦横ともに3メートル以上の作品が珍しくない)に実物の藁が塗り込められ、あるいは鉛のオブジェが貼り付けられ、素材の物質性を強調した作品が多くなる。こうした作品にもワーグナーの作品名や古代の神話などにちなんだ題名が付けられ、その題名はしばしば画面に書き込まれ、作品における「主題」の重要性は失われていない。1992年、アンゼルム・キーファーはドイツを離れ、アトリエをフランス南部のランドック地方バルジャックに移した。

キーファーの塔は、南フランスのバルジャックにある 2012

「主題」の重要性は失われていない。

by Anselm Kiefer

「主題」の重要性は失われていない。キーファーは現代美術家の中でも作品における「主題」「意味」を特に重視する作家である。コンテンポラリー・アートにおける表現主義的傾向を「新表現主義」(Neo Expressionism)と称するが、キーファーはアメリカのジュリアン・シュナーベルらとともに、こうした傾向の代表的作家と見なされている。
(註)ジュリアン・シュナーベル:Julian Schnabel,1951- /アメリカ合衆国の画家・映画監督。新表現主義の画家

アンゼルム・キーファー:「ドイツ神話と歴史」

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