ターナー賞 2021:ファイナリストは、全員がコレクティブ
2021 Turner Prize(ターナー賞 2021):ファイナリスト(finalist)全員がコレクティブ(アートグループ)
そして、2021年12月1日、世界有数の現代美術賞として毎年国際的な注目を集めるターナー賞の本年度の受賞者には、ベルファスト(Belfast/北アイルランドの首都)を拠点に活動する11人のアーティストによるArray Collective(アレイ・コレクティブ)が選ばれた。
Digest:
テート・ブリテンは世界有数の現代美術賞として広く知られる*ターナー賞の2021年度の最終候補として、ファイナリスト(finalist)には、アレイ・コレクティブ、ブラック・オブシディアン・サウンド・システム、クッキング・セクションズ、ジェントル/ラディカル、プロジェクト・アート・ワークスの5組が選出した。ターナー賞史上初のアート・コレクティブ(アートグループ)のみによるファイナリストとなる。2021.5.7
Tate Britain announced the shortlist for Turner Prize 2021: Array Collective, Black Obsidian Sound System, Cooking Sections, Gentle/Radical, and Project Art Works.
Array Collective
Black Obsidian Sound System
Cooking Sections
Gentle/Radica
Project Art Works
それは、今回の*ターナー賞の最終候補は、社会変革のためにアートと言う手段を用い、コミュニティと密接な協働を継続してきたアート・コレクティブ(アートグループ)の実践が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに対して、連帯や共同体意識を映し出すものとして評価されているようだ。
(註)ターナー賞とは:イギリスのロマン主義の画家J.M.W.ターナーの名にちなんで、イギリス人もしくはイギリス在住のアーティストを対象に1984年より開催されているターナー賞。これまでギルバート&ジョージ、リチャード・ロング、アニッシュ・カプーア、アントニー・ゴームリー、ダミアン・ハースト、ヴォルフガング・ティルマンスなどのアーティストが同賞を受賞してきた。
テート・ブリテンのディレクターであり、ターナー賞の審査委員長を務めるアレックス・ファーカーソン(Alex Farquharson)は声明文で、今回のファイナリストについて次のようにコメントしている。
「ターナー賞の醍醐味のひとつは、イギリスの現代美術のその時代の空気をとらえ、映し出すところである。」
この過去1年間の展覧会や活動を選考対象とするターナー賞において、
「多くのアーティストが公の場で展示を行うことができなかった期間に、活動の継続のみならず、その活動の社会的意義が増すこととなった5組の優れたコレクティブが選出された」-Alex Farquharson
9月29日~2022年1月12日の会期で、これらのファイナリストの作品を紹介する展覧会がイギリス・コヴェントリーにあるハーバート・アート・ギャラリー&ミュージアムで開催。
受賞者は、12月1日にコヴェントリー大聖堂で行われる授賞式で発表され、受賞者には2万5000ポンド、ほかの候補者にはそれぞれ1万ポンドの賞金が授与される。
・過去の受賞作家-抜粋
(追記)今回、受賞のコレクティブから、2グループ程度を後日、ご紹介致します。お時間の許す折にでも・・
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