(今日の一枚)解放記念碑-討論 /World Press Photo of the Year-2021/Final list
解放記念碑-討論(Emancipation Memorial Debat)
© Evelyn Hockstein, United States, for The Washington Post
From the Finalists of World Press Photo of the Year 2021/Final list
2021年のワールドプレスフォトオブザイヤーのファイナリストから・・
奴隷解放記念碑は、リンカーンが片手に奴隷解放宣言を持ち、もう一方の手が、腰布のみの黒人男性の頭にかざし、足元にひざまずいている様子を示している。
Emancipation Memorial
批評家は、この像は父性主義的であり、黒人アメリカ人の描写を侮辱し、黒人が自分たちの解放で果たした役割を正当化しないと主張している。
撤去に反対する人々は、それは奴隷制の束縛から解放された人々の前向きな描写であり、そのような記念碑を撤去することは歴史の消去につながる可能性があると言う。
像を撤去しようという動きは、全国の南軍将軍の記念碑を破壊するよう呼びかける波の中で起った。
(註) Press Photo of the Year(1955- )は、オランダ(アムステルダム)の財団であるワールドプレスフォトが主催するワールドプレスフォトアワード(World Press Photo Award)が開催している。
フォトジャーナリズムで権威のある賞だ。それは、写真を単独で観るという視点ではなく、ジャーナリズム的に非常に重要な問題として、提起している。イメージと文化に極を置いているという事だろう。
1枚の写真が伝えるものは、あまりに大きい・・・
(追記)「解放記念碑-討論」は、2021年のワールドプレスフォトオブザイヤーのファイナリストだ。そして、21st型の現代アートでは、ディオガール(Video)など、従来型の現代アートと、言われたアート世界と異なるアートシーンの方向性が打ち出されている・・