芸術家の家(グギング/Gugging)とは(アウトサイダー・アート)
芸術家の家(マリア・グギング/Gugging)とは(アウトサイダー・アート/アール・ブリュット)
マリア・グギング国立精神病院(The Maria Gugging Psychiatric Clinic)の敷地内にあるマリア・グギング美術館(Gugging:芸術家の家/Haus der Künstler in Gugging-Museum Gugging/1981- /オーストリア)だ。
1981年に設立された、当初は、精神科病院内の患者の生活するための家であった。(後に病院は閉鎖される)。
1981年に前身であるセンターが開設され、1986年に芸術家の家に改称された。そして、2006年には一部が美術館に改修されている。
Gugging(cc)
そこでは、選ばれたアール・ブリュット(アウトサイダー・アート)の作家たちが共同生活(個室)をしており、運営には、数名のスタッフがいる。
運営の金銭面では、まずは、手厚く国の援助や、寄附、そして作品の売却によって費用を得ている。
この建築物の内外の壁面には、作家たちによって色彩豊かに装飾されている、いや、しまった。おおらかな運営だ。創始者である、精神科医レオ・ナヴィラティル(Leo Navratil)の潜在的な極を引き出す、そのアプローチは素晴らしい。
現在のヨハン・ファイラッハー(責任者)の視点やその方針も大きいだろう。
現状は、グギング作家たちは、美術館(ギャラリー)に併設するアトリエで創作活動を行っている。
その作家たちは「グギングの芸術家たち」として著名であり、代表する作家に、(順不同)オズワルド・チルトナー、ヨハン・ハウザー、ルドルフ・ホラチェック、フィリップ・ショプケ、アウグスト・ヴァッラ・・・たちだ。
Gugging
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