(今日の一枚)Mr.バートレットの恋人たち
精巧な石膏人形の制作して、人形の撮影(主に1936-1963)を行ったのアメリカの写真家・グラフィックデザイナー。
モートン・バートレット (Morton Bartlett,1909-1992/US)
(c)Morton Bartlett
その石膏人形は、1962年の「Yankee Magazine」の2ページの特集記事「Mr.バートレットの恋人たち」(9体)と発表はされたものの人に見せるために作った精密な石膏人形(脱着可能な球体関節)とその撮影した写真ではないのだ。どの作品もキュートだ。
没後(1992年)、唯一の財産である作品が売却された、そして、人形たちは一般の人に知られる事になる。
アウトサイダー・アートとして紹介されることもあるがどうだろう?人形の細部へのこだわりは、強迫概念とも言われるのだが・・
モートン・バートレットは、現実の女性に、ある種の偏見があったのか、異性との交流はなかったと言われる。
そして、「女たちが、生来、持ち合わせる悪徳に業を煮やして・・」変身譚(メタモルフォーゼ)-オヴィディウス(帝政ローマ時代の詩人)の解釈をする評論家まで様々だ。
(追記)以前、住んでいた近くに、昔のオリンピック時に使われた公園があった。
そこで、ステキな女性とステキな犬の散歩に混じって、「おんなは、嫌いだ~」と叫びながら、週末に走るご高齢のおじさんがいた。
モートン・バートレットに通じるものがあるのだろう・・・か?
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