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「言語は巨大な排他的ツールだ」:ロマ人差別と闘うデレーヌ・ル・バス

「言語は巨大な排他的ツールだ」:ロマ人差別と闘うデレーヌ・ル・バス


デレイン・ル・バスの「Damaged Goods」(破損品)パート I、2004

「Damaged Goods」パート I、2004 (クリックで拡大)

デレイン・ル・バスの「Damaged Goods」(破損品)パート I、2004
ダメージド・グッズ、2004-5年
ステッチ、プリント、コラージュ、刺繍が施され、羽根をまとい、スパンコールをちりばめたル・バのテキスタイル作品は、カートランクセールやチャリティーショップで調達した日用品から作られています。衣装はドレス、マスク、キッチュなおも ちゃから作られ、アーティストが「貴重でありながら再生された」と表現するスタイルです。

デレーヌ・ル・バス(Delaine Le Bas)

デレーヌ・ル・バス(Delaine Le Bas,1965- /イギリスのワージング生まれのアーティスト-インスタレーション、パフォーマンス、写真、映画)

Delaine Le Bas

ロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで修士課程(MFA)を修了。インスタレーション、写真、映画、テキスタイル、彫刻、パフォーマンスアートなど多方面で活躍。

視覚、パフォーマンス、文学の実践の融合

デレーヌ・ル・バは、視覚、パフォーマンス、文学の実践を融合させて、生活のあらゆる領域を網羅する芸術作品を創り出すという、学際的な方法で活動しています。彼女の作品は、ロマニャ人への帰属、彼らの歴史、豊かな文化遺産など、政治的、私的、感情的な多くの側面を扱っています。

Installation view of Delaine Le Bas, Incipit Vita Nova. Here Begins The New Life/A New Life Is Beginning at Secession, Vienna 2023

デレーヌ・ル・バ「Incipit Vita Nova.  Here Begins The New Life/A New Life Is Beginning」の展示風景(ウィーン、セセッション、2023年)

デライニア

「私は一つの世界を創りました。それはデライニアと呼ばれています」と、グラスゴーで開催される全作品を対象とした展覧会「デライニア:17071965 展開」の開幕に先立ち、デレイン・ル・バは語る。テキスタイル、彫刻、パフォーマンスアートを手がけ、この英国ロマ系アーティストは人生の大半を政治的な意味を持つアートの制作に費やしてきた。「それは私の誕生日(展覧会のタイトルにもなっている)から始まったのですが、今も続いています。一つのことが別のことにつながるので、『展開』という言葉を使っているんです」と彼女は言う。「私は自分の作品をひとつの大きな作品だと考えています。」-The Guardian

-The Guardian

ウィーン分離派(関連キーワード)

ウィーン分離派:1897年にウィーンで画家グスタフ・クリムトを中心に結成された新進芸術家のグループ「オーストリア造形芸術家協会」
芸術運動の名称についている「分離派(セセッション)」とは、19世紀の歴史絵画や伝統芸術からの分離をめざしたドイツ語圏の芸術家の動き。

ターナー賞ファイナルリストのアートワーク

今回で、ターナー賞ファイナリストのメンバーのコラムは最終回ですが、12月3日のTATEの最終発表が楽しみです。その時、また、僭越至極ですが、自分なりの、その視点への評を入れさせていただきます。

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