女性作家:ゾーイ・レオナルドの「大統領が欲しい」-アートパフォーマンス
ゾーイ・レオナルドの詩「大統領が欲しい」- I want a president
ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard,1961- /NY在住アーティスト-写真・彫刻/そして、活動家)
ニューヨークと言う情報の発信地を拠点とするアーティストであり、活動家でもある。
ゾーイ・レオナルドは、写真、彫刻、インスタレーションを融合させた作品で、厳格な概念論と明確に個人的なビジョンを訴える作家だ。
視覚芸術の新たなロジックを使って、実践的に、表現と表示によって、政治や社会構造を精査している。
例えば、マンハッタンのハイライン(High Line)に設置されたゾーイ・レオナルドの詩「大統領が欲しい」は、そうだろう。
Fig. I want a president
詩「大統領が欲しい」- I want a president
大統領のために堤防が欲しい
大統領にエイズ患者が欲しい
副社長のたばこが欲しい
健康保険のない人が欲しい
地球が有毒廃棄物でいっぱいになっていて・・・
・・・・・・
(註)1990年初めに、エイズへの政治的な不作為、また、(ゾーイ・レオナルドの)政治的正義の言説から、彼女の理念のルールと言われている。そして、2016年10月、選挙日の1か月前、ハイラインアートは、マンハッタンのHigh Lineのスタンダードホテルの下の柱に、20feet×30feet(フィート)の大きなバージョンの詩を設置した。(1feet ≒ 304.8mm)
(cc)ゾーイ・レオナルドの詩「大統領が欲しい」を読んでいるシーン/2016年11月3日
Zoe Leonard responds to and reads her text "I want a president" (1992) on November 6, 2016
彼女は、フェミニストとして、ジェンダーとセクシュアリティ、喪失と喪、移住、避難、都市景観など、多くのテーマを探求している。
彼女の写真は、歴史を構築する上でメディアが果たす役割を熟考し、現代の写真文化のルーツを再考することを提示しているようだ。しかし、彼女の作品は、特定の主題にスポットを当てるだけでなく、観る側が、自分自身を見る(内面を探る)という行為を促し、複雑差の中に、進行中のプロセスとしての観察に注意を向けさせるだろう。
ゾーイ・レオナルドの全体像を垣間見る、「ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard)の伝えたいことは・・・」につづきます。