ヨハン・ハウザー : 孤独と表現に生きる -アウトサイダー・アート
ヨハン・ハウザー : 孤独と表現に生きる -アウトサイダー・アート
ヨハン・ハウザー(Johann Hauser,1926-1996/オーストリア):アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)
作品からは、独創性や、想像力のエネルギーを感じる。モチーフは、雑誌の挿絵、ポートレート、ニュース等のTV映像等だ。
そのイメージに、ヨハン・ハウザーの強烈な色彩感覚、そして、作品からは、エネルギーの放出を感じるだろう。
詳細に言えば、色彩豊かで複雑化したタッチの作品や、色彩鮮やかで形状的にシンプルに中に秘めた思いのある作品もある。それは、その体調にもよるものだけではないだろう。
略歴-Johann Hauser
1926年、チェコ共和国(現在)にて、私生児として生まれた。ハウザーは、母の姓だ。(籍に父は入れなかった)
幼少期は、母親の不安定な生活環境で過ごし、その後、知的障害の学校に入った、その頃は、読み書きもできなかったと言われる。
その後、17歳でオーストリアの収容施設に入所する。メンタル(双極性障害等)に悩まされながら、20歳で、担当医に勧められ、マリア・グギング国立神経科病院(オーストリア)に移り、病院での生活しながら、グギングの「芸術家の家」で、自身のアート制作した作家だ。
その絵画が語っている「作品」それは、ヨハン・ハウザーの極なのだ。
(c)Johann Hauser
(註)
そのヨハン・ハウザーの「作品」は、オーストリアはウィーン郊外にある、マリア・グギング国立神経科病院の敷地内にあるマリア・グギング美術館(芸術家の家/Haus der Künstler in Gugging-Museum Gugging/1981- /オーストリア)にも収蔵される。そこでは、おそらく、ヨハン・ハウザーは、「作品」から、代表的なアーティストなのだろう・・・
Johann Hauser
そのマリア・グギング美術館は、院内外から優れた才能を持つとして選ばれたアール・ブリュット(アウトサイダー・アート)の作家たちが共同生活をし、オーストリアの国の援助と理解あるスタッフによって運営されているのだ。
ほんの少しだが・・・安心した。
Digitales Museum #4 Johann Hauser
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