写真家Martin Parr-そのドキュメンタリーは社会の側面を描く
マーティン・パー(Martin Parr,1952- UK)
英国のドキュメンタリー写真家、フォトジャーナリスト、TV・映画制作、フォトコレクターでもある。
イギリスの社会階級、さらに西洋の豊かさを記録することで、現代社会の側面を捉えて、風刺的、また、文化人類学的、視点の写真プロジェクトで著名だ。
「私が絶えず探求していることは、その場所の神話とその現実の違いだ」Martin Parr
マーティン・パーは、その視点で、この時代の視覚的断片を記録した・・・
(c)Martin Parr
略歴とその主なプロジェクトと制作の流れ
1973 年、マンチェスター工科大学(写真専攻)卒業後、ドキュメンタリー写真を撮る。
1975-1982年、農村コミュニティ:1970年代初頭に閉鎖された孤立した農業コミュニティの中心であるチャペルに焦点に、この地域の農村生活を5年間撮影した。
1983-1985年、労働者階級、最後の手段:ウォラジー(UK)に移り、アメリカのカラー写真家たちに触発される。主にジョエル・マイロウィッツ、ウィリアム・エグルストンとスティーブン・ショア、また、イギリスのピーター・フレイザーとピーター・ミッチェルたち、これらの明るい飽和色が私に大きな影響を与えたのだろう、それからは、カラーフォルムで撮影を行った。ニューブライトンの海辺で労働者階級の人々を撮影した。これは、当時のドキュメンタリーからの新しい方向性であった。1985-には、マンチェスターのドキュメンタリー写真として、サルフォード区のスーパーマーケット、小売店で人々の写真を撮影する。
1987-1989年、中流階級、生活費:ブリストル(英国の南西部)に移り、そのブリストルとバース周辺で、ショッピング、ディナーパーティー、学校の休みなどの中流階級の活動を撮影した。
1987-1994年、マスツーリズム、スモールワールド:マスツーリズム(mass tourism)の批評のために国際旅行を行う、ロンドン、パリ、エジンバラ、スペインのパルマで展示される。この間は、1990-1992年、ヘルシンキ芸術デザイン大学、教授(写真)また、Martin Parrは、多くの高等教育機関に関わっている。2004年、ウェールズ大学教授(写真)、2013年、アルスター大学教授(写真)他・・
1995-1999年、グローバル消費主義、常識:世界的な消費主義についての常識シリーズ、それは、消費者文化として、人々が自分自身を楽しむ方法を、鮮やかにフレームに収めている。
1994年-、マグナムフォトインターナショナル(Magnum Photos)のメンバーとなり、2014年、マグナムフォトインターナショナルの社長となり、2017年まで務めた。
Martin Parrの業績は、国際巡回展、40超えるの写真集が出版された、そして世界中で約80の展示会だ。
2014年、マーティンパー財団が設立される。
2017年、ギャラリー(マーティンパー財団)は、故郷のブリストルに、Martin Parrのアーカイブ、他の写真家によるイギリスとアイルランドの写真のコレクションが展示収蔵される。
2008年-、チャンネル4シリーズ(BBC)Picture Thisの3人の審査員の1人。このあたりから、映像の制作(BBC他)にも多く関わる。
(註)上記したが、どのような文化(コンテンツ)でも、そうだが、類型や相互に影響を受けた表象がある、フォトジャーナリスト(社会問題を捉える)事について言えば、例えば、Garry Winogrand...等もそうなのかも知れない・・・ Garry Winogrand等についても、ランダムになるが、いずれ記述したい。
Martin Parr – 'Photography is a Form of Therapy' | TateShots