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アンゼルム・キーファー:ドイツ神話と歴史
アンゼルム・キーファー:ドイツ神話と歴史
アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)
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アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer,1945- /ドイツの新表現主義画家・彫刻家)
戦後ドイツを代表する新表現主義の作家で人間とは何かをダイレクトに問いかける。絵画、写真、インスタレーションなど幅広い作品を手がけており、見るものを圧倒するような壮大な世界観を持つ作品が国際的にも高く評価されている。
戦後ドイツを代表する画家であり、ドイツの歴史、ナチス、大戦、リヒャルト・ワーグナー、ギリシャ神話、聖書、カバラ(ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想)などを題材にした作品を、下地に砂、藁、鉛などを混ぜた、巨大な画面に描き出すのが特色である
アンゼルム・キーファーの作品でよく知られる表現媒体は 絵画である。
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そのアンゼルム・キーファーの作品でよく知られる表現媒体は 絵画である。
キーファーの絵画では、壊れたガラス、枯れた花、枯れた植物などがキャンバスに貼り付けられ、絵具は幾重にも厚塗りされ、ボリュームのある重層的なレイヤーとなっている。
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また、キャンバスは巨大。数メートル(縦横ともに3メートル以上の作品が珍しくない)あるのが一般的である。
デュッセルドルフ美術アカデミーで、非公式にヨーゼフ・ボイスのもとで学んでいた頃、キーファーの美術スタイルは、ゲオルグ・バゼリッツとよく似ていた。またヨーゼフ・ボイスの影響も大きく、彼の影響からガラス、わら、木材、植物などを 作品に利用していた。
耐久性の弱い、はかない素材は、彼の 絵画の殺風景さや重い主題にマッチしていた
これらの素材は耐久性に乏しいものだったが、キーファーは素材を偽装することなく、自然状態のまま作品として利用した。耐久性の弱い、はかない素材は、彼の 絵画の殺風景さや重い主題にマッチしていたためである。
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キーファーは1971年にドイツの故郷に戻る。その後の数年間、彼は作品にドイツ神話を取り入れるようになり、次の10年にはカバラ思想に関心を持ち始める。
その後、ヨーロッパ、アメリカ、中東など世界中を旅する。旅時、特にアメリカと中東に強く影響を受けたという。この頃から絵画のほかにキーファーは、 彫刻、水彩画、木版画、写真作品も増え始める。
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写真と絵画の融合
1984年から1985年まで、キーファーは電柱と電線しかない荒涼としたモノクロ風景写真と 絵画を融合させた作品をつくりはじめた
宇宙シリーズ
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1990年代の絵画は、それまでの国家のアイデンティティよりもむしろ「存在の意味」といった哲学的な事や、不変的な神話の方に関心を移し始める。
1995年から2001年まで、キーファーは宇宙をテーマにした巨大な絵画のサークルを制作。キャンバスいっぱいの星座が非常に印象的な『アンドロメダ』(2001年)などが代表的な 作品である。
2000年以降
“Anselm Kiefer: Steigend, Steigend, Sinke Nieder [In Climbing, Climbing Towards the Heights, Fall into the Abyss],”
「償還とは発見を意味します。何かを発見し、また何かを発見し、それを組み合わせます。それがうまく機能して成功することもあります。」-Anselm Kiefer
「アンゼルム・キーファー:シュタイゲント、シュタイゲント、シンケ・ニーダー [高みへ登り、深淵へ落ちる] ポンピドゥー(Paris)
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繰り返すが、
「償還とは発見を意味します。何かを発見し、また何かを発見し、それを組み合わせます。それがうまく機能して成功することもあります。」-Anselm Kiefer
アンゼルム・キーファーのアートワーク
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