(今日のアート)トライアングル - 蔡国強
トライアングル - 蔡国強
Triangle Qata/Cai Guo-Qiang
トライアングルは、ドーハ(カタール)で2011年12月5日に実施された、蔡国強の火薬を使った、それは、パフォーマンスアート(ブラックセレモニー)だ。
その破壊力が、創造へと転化する一瞬のパフォーマンスアート
中国の文化・歴史・思想から、火薬の絵画、花火、ランドアート、インスタレーション、パフォーマンスなど、多義的な視点で、現代社会へ一石を投じた。
そして、戦争や武器に用いられる火薬の爆発を、絵画的なパフォーマスとしての「花火」という美術作品へ転じることにより、火薬の破壊力と、美しい花火の平和での有効性の視点である、双方の視点を見る側に想起させる。
この類型として、2008年「黒い花火:広島のためのプロジェクト」広島の原爆ドーム付近で黒い花火を打ち上げるパフォーマンスにつながる。
それは、言うもでもないが、核爆弾の犠牲者への鎮魂、戦後の再生した広島への平和への祝福だろう。
Cai Guo-Qiang, Black Fireworks, Hiroshima, 2008
蔡国強 (蔡國強、さい・こっきょう)
蔡国強 (蔡國強、さい・こっきょう、ツァイ・グオチャン、Cai Guo-Qiang/1957年 - /中華人民共和国出身で、ニューヨーク拠点の現代アーティスト)
その作品は、火薬を用いた絵画やパフォーマンス、古来からの中国文化、また、アジア圏を彷彿させるインスタレーションが多い。
異文明や社会、その人々の調和・共存するための手段をアートという認識のもとで、作品が制作されている。
例えば、火薬は、中国の歴史・文化にかかわりが深い、そして、薬であるが、破壊し、無に帰する暴力衝動も並列化する。
蔡国強は、その火薬をコントロールし爆発させる。それは、暴力衝動や破壊を作品で、創造へ転換しており、生命や存在の根源を探る作家だ。
Chinese artist creates stairway to heaven fireworks| CCTV English
次回からも、ランダムになりますが、その作品のコラムに続きます。お時間の許す折に・・
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