ロバート・バリーの作品は観る側への問いかけ?
ロバート・バリー(Robert Barry,1938- /US)
コンセプチュアル・アーティストとして、パフォーマンス、インスタレーション等。目に見えない多様なメディアを使用して、非物質的な芸術作品を制作している。
例えば、非視覚的であり、難解な主題に直面することを目的として、ロバート・バリーは、テレパシー(精神感応)、電波、目に見えないガス、言葉などのさまざまなメディアで、表象にアプローチをしている。
オブジェクト自体ではなく、周囲の人々、そこへ反応するアーティスト、そして、アーティストと共に、アートにおける空間の過渡的(物事の移り変わる途中)で非永続的な側面に焦点を当てている、と言う事だ。
(c)Robert Barry
彼のインスタレーションの1つである「Art and War」について尋ねられたとき、ロバート・バリーの解説はこうだ。
「あなたが、階段をのぼったところ・・言葉はすべて壁と階段の周り、そして周りのすべてのこの種のシルバークロームにある。つまり、あなた自身は、言葉が反映されているのを見た後、音を聞く、、そして、これらの人々が話しているでしょ。彼らは何を話している?」
Robert Barry (artist) (English version)
1936年3月9日、ブロンクス(ニューヨーク州)で生まれた。バリーは、ニューヨーク市立大学ハンター校 で、画家のウィリアム・バジオテス(William Baziotes, 1912–1963/US)とロバートマザーウェル(Robert Motherwell, 1915–1991/US)のもとで学ぶ。
その作品は、ニューヨークのホイットニー美術館、アムステルダムのアムステルダム市立美術館、バーゼル美術館(スイス)、ポンピドゥー・センター(パリ)、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(National Gallery of Art-ワシントンDC)などのコレクションされている。 そして、現在は、ロバート・バリー氏は、ニュージャージー州ティーネックに居住する、これからもご健在で、ご活躍願いたい。
ロバート・バリーの作品は、映像での解釈が早いのかも知れない。
UNTILTHEN Robert Barry
(追記)ローレンス・ウェイナー(Lawrence Weiner,1942- /US)、ソル・ルウィット(Sol LeWitt,1928- 2007/US)、そして、ジョセフ・コスース(Joseph Kosuth,1945- )と共に、1960年代の類型的なコンセプチュアル・アート運動の重要な作家だ。そして、末尾になるが、ロバート・バリー氏の視点(極)をここへ、載せて置きます。
I didn’t like anti-Vietnam Wer art.
I didn’t like feminist art.
I thought it was heavy-handed and stupid-as art.
- Robert Barry
私は、ベトナム反戦アートが好きではありませんでした。
私は、フェミニストアートが好きではありませんでした。
私は、それが強引で愚かな芸術だと思えた。- Robert Barry