アート界のカリスマ:マシュー・バーニーの全体像を考える(評)
Matthew Barneyの全体像を考える-評価
アート界最後のカリスマ、マシュー・バーニー
マシュー・バーニーは、21世紀になり、アート界のカリスマ的な存在だろう・・
マシュー・バーニー(Matthew Barney,1967 - /アメリカの現代アーティスト/NY在住)
コンテポラリー・アートを代表する現代アートの作家の一人だ。
Matthew Barney
その彫刻は美容整用のシリコンなどの素材から構成される作品も多い。そして、映像による作品では、人体をテーマにしたパフォーマンスやビデオなどから成立するが、その気だるいような編集が、異様な雰囲気を構成する。
アーティスト(マシュー・バーニー)のエネルギー
そこには、アーティストのエネルギーは、その作品にSaveされる。
そのプロセスに負荷をかけることで、生まれる新らたな異常とも言えるエネルギーをバーニーの身体は、あたかも、知り尽くしているかのようだ。
そして、未知のエリアにさらなる躍進を続ける。
その丹念に制作された作品が有機的につながる、ある意味、幻想世界がそれかも知れない。
「拘束のドローイング」から、考える
その拘束した身体から、生まれる形状とは、何なのだろうか(?)
1987年、「拘束のドローイング」シリーズは、身体の筋肉が抵抗や負荷を与えることで、作品が展開することが、対前提であり、模索表象する。 それは、チャネル(伝達手段)となりうるというロジックかも知れない。
その内容は、バーニーのFilmから、観ることができる。
Drawing Restraint 9 - Trailer
クレマスターとファッション
まとめて、まとめられないが・・・
異彩を放つ、ファッションとも受け取れる。
クレマスター(Cremaster)における、バーニーのコスチャームは、作品のコンセプトをビジュアライズする重要で有機的なファクターだろう。
そして、問題は、それだ。
それは、彫刻というには、それは、魅了的で有機性の宇宙に育まれた「映像の中身」が、それだろう。
半獣半人の牧神「ラクトンの半候補」-Cremaster4
多くの作品から、抽出すると・・・
半獣半人の牧神「ラクトンの半候補」(Cremaster4)
クレマスターシリーズ、4から、抽出すると・・・
UK領のマン島レース
(註)マン島は、ラクトン羊の産地
バイクレースの地を舞台にした神話と機械(マシン)が一体化したストーリーだ。
サイドカー付バイクと妖精、そこにあるのは、上昇と下降の未分化共存状態の象徴だろう。
Mini-Review
マシュー・バーニーのコラムは、5回に続き長くなりました。1つのコラムを書き終えると、次の視点が浮かび、評するにも・・やはり、アート界最後のカリスマなのでしょう。そして、シュー・バーニーの全体像は考えても、わかる筈のない世界の展開がございますね。お読みいただき、ありがとうございます。
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