見出し画像

サイ・トゥオンブリーと抽象世界

サイ・トゥオンブリーと抽象世界


ラクガキと古代との詩的な関わり

Brandhorst museum
Untitled (New York City) - 1968  Blackboard Painting

画家サイ・トゥオンブリーは、彼の生きた時代のスパンで重要な画家の一人だったが、その控えめで子供のようなラクガキと古代との詩的な関わりによるコンテンツの構成は、戦後アメリカ美術の動きから頑なに足並みをそぐことが出来なかった・・・
サイ・トゥオンブリーのコンテンツは、それらは過去と現在を無視し、歴史と時間の性質を問いかる。

サイ・トゥオンブリー(Cy Twombly)

ローマの宮殿にあるアパートに居住していた頃のサイ・トゥンブリー

サイ・トゥオンブリー(Cy Twombly、1928 - 2011/US アーティスト-抽象)
サイ・トゥオンブリーは、アメリカ合衆国バージニア州レキシントン出身の画家、彫刻家である。ボストン美術館付属美術学校と、ニューヨークのArt Students League of New Yorkで美術を学ぶ。1951年には、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg, 1925 - 2008/アメリカの美術家)のすすめで、Black Mountain College(バウハウスの影響下にあった)に進み、ロバート・マザウェル(Robert Motherwell、1915-1991/アメリカの抽象表現主義の 画家、版画家)に師事。同年に、ニューヨークのThe Kootz Galleryで最初の個展を開催する。

Art Students League of New York

ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)

20th半ばに現れたサイ・トゥオンブリーは

20th半ばに現れたサイ・トゥオンブリーは、抽象表現主義の身振りによる活力と、古典芸術や文学への詩的な暗示を融合させた特徴的なロジックを展開させた。大規模なキャンバスは、走り書きやマークが原始的(ラクガキ)のように見える。
ただ、ていねいに観ると、トゥオンブリーの集中的に作られた絵画を構成するモチーフ、言葉、身振りが緻密に再加工されていることがわかる。
サイ・トゥオンブリーは、変幻自在で叙事詩を思い起こさせながら、かなりのスタンスで一連の作品を、古典的な物語の長い伝統と当時の視覚的に感情を揺さぶるエネルギーを組み合わせることを目指したのだろう。

Cy Twombly
untitled  散りゆく花

20th半ばから、60年以上にわたる複雑な作品を残したサイ・トゥオンブリーの作品は、歴史、古典文学、神話における彼の広範なリサーチを反映して、アメリカの抽象表現主義をいじった巧妙な遺産と古典的なヨーロッパおよび地中海文化の知的厳格さを見事に融合させた。

抽象表現主義を巧妙に覆し・・・

抽象表現主義を巧妙に覆し、ミニマリズムを少しいじり、ポップアートをかろうじて認め、コンセプチュアリズムの懸念の一部を予期していたように感じるのだが・・
そして、そこには、サイ・トゥオンブリーは、最初から、当時の話題のアーティストたちと、意見を対立させたようだ。

The Last Paintings / Untitled, installation

1994年のニューヨーク近代美術館での回顧展の機会に、自分の作品が「芸術家の間で影響力を持ち、多くの批評家を当惑させ、広範な大衆だけでなく、戦後美術の洗練された入門者にとっても非常に困難なものだった」- Kirk Varnedoe (Curator)

- Kirk Varnedoe (Curator)

サイ・トゥオンブリーのアートワーク

#サイ・トゥオンブリー #サイ・トゥンフ ゙リ #Cy_Twombly #抽象 #ラクガキ #古代との詩的な関わり #抽象表現主義 #コンテンツ会議 #古典芸術 #詩的な暗示 #歴史と時間の性質 #過去と現在を無視 #古典芸術や文学への詩的な暗示 #ポップアート #哀歌 #死すべき運命 #古墳 #art #とは

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?