ヤン・ヴォーとコンセプチュアルアート
ヤン・ヴォーとコンセプチュアルアート
ヤン・ヴォー(Danh Vo,1975- /デンマークのコンセプチュアルアーティスト)
ヤン・ヴォーは、多くの文化遺産からのインスタレーションをメインとしたコンセプチュアルアートの作家だ。
ヤン・ヴォーのインスタレーションは、ドキュメント、写真、他のアーティストの作品の流用で構成されるため、
「コンセプチュアルアート」のアイデンティティと帰属の問題に対処せねばならない事がある。
そのヤン・ヴォーの現在の拠点は、ベルリンとメキシコシティ、そして、ニューヨークだ。
by Danh Vo
2012年、ヒューゴ・ボス賞受賞
その評価は、2012年、ヒューゴ・ボス賞受賞(ソロモンR.グッゲンハイム美術館/NY)から、確定的な現代アートの作家と認識されたと、言えるかも知れない。
ヒューゴボス賞を受賞したDanhVoは、アーティストのMartin Wong(Martin Wong (1946-1999/中国系アメリカ人の画家)が所有していた何千もの工芸品や作品を集め、文化的アイデンティティについて疑問を投げかける。-New York Times
そのヤン・ヴォーの習作は、ヤン・ヴォーは感情が詰め込まれた彫刻だ。
アメリカや、そして、そこには、西欧の価値観を代表するオブジェクトとドキュメントを使用している。
例えば、これらを金箔で覆うことにより、ヤン・ヴォーの作品は、西欧の消費主義がより良い生活に到達することを望んでいる。その過程で、長年に渡り、移民に与えてきた帝国主義の影響を具造化する手段としている様相を感じさせると言われる。が、それだけだろうか(?)
(註)額装の時、そのフレームに金を使われることが多いが、その金色は、あらゆるものに適合するからだ。
略歴とアートワーク
1975年ベトナム・バリア市生まれる。
1979年、彼が4歳のとき、彼の家族は自家製のボートで南ベトナムから逃げ出し、デンマークのMaersk船会社に所属する貨物船によって海上で救助された。そして、家族はデンマークに定住した。
それは、ヤン・ヴォーの家族は、共産主義者が国を乗っ取った後、サイゴンを通って逃避したという事だ。
どこへ向かったか?日本だったのか?
それは、わからないが、民主主義の国家ではあっただろう。それは、民主主義は、修正が効くからだ・・
Danh Vo
その救助された、Maersk船会社の国籍であるデンマーク
その救助された、Maersk船会社の国籍であるデンマーク育ち、デンマーク王立芸術アカデミー、フランクフルト造形美術大学(Staatliche Hochschule für Bildende Künste Städelschule)で学ぶ。
2006年以降、ヤン・ヴォーは、欧米を中心として個展を多数開催している。
2012年、ヒューゴ・ボス賞受賞。(ソロモンR.グッゲンハイム美術館)繰り返すが、そこが大きなフェーズであり、大きな評価だ。
2013年、ヴェネツィア・ビエンナーレなど、多くの国際展に参加する。そして、その作品は世界各国の公的機関に作品が収蔵されている。2015年のヴェネツィア・ビエンナーレに至っては、デンマーク代表作家として参加した。
2019年のヴェネツィア・ビエンナーレ参加。
Venice Biennale 2019
21stに期待したい作家の1人だろう。
その国際的な評価は、現在とても大きい。
このあとのコラムでも、また、Danh Voの作品は続きます。お時間の許す折に・・