アストリッド・ライシュヴィッツの表象から、2020年代のアートの域を考える
アストリッド・ライシュヴィッツの表象から、2020年代のアートの域を考える - artoday
アストリッド・ライシュヴィッツ(Astrid Reischwitz/ドイツ出身のボストン在住の写真家)
・アストリッド・ライシュヴィッツのプロジェクトは、すでに記述したが・・
アストリッド・ライシュヴィッツのプロジェクトには、プライベートスペースの親密な見方や、彼女自身の歴史と価値観についての考察が含まれている。
彼女は家族生活の記念品、昔の写真、ストーリーテリング(伝えたいコンセプトを想起させる-物語性)戦略を使用して、記憶、アイデンティティ(主体性)、場所、家の視覚的な世界を構築している。具体的には、彼女は、今、撮られた写真と過去に撮られた写真を組み合わせて作品を制作している。
それは、複数の時間軸を組み合わせることで、放っておけば失われてしまう家族の記憶をつなぎ止めようとしているのだろう。
・(追記)Astrid Reischwitzの表象 - artoday
そして、付け加えたい事は、学際(がくさい/知の共有)の視点が、アストリッド・ライシュヴィッツを支えていると言うことだろう。ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学を卒業し、化学(写真化学につながる)の理系の博士号を所得している、それは、ハロゲン化銀でのフィルムの時代からの流れであり、その後、アメリカに渡り、写真とアートの関係性を学んでいる。
アストリッド・ライシュヴィッツ女史の視点(極)が、観る側には、どう映るか、と言うことも視点に入れて発信している。その複合性が、いわゆる学際と言うことにつながる、と思うのだが、どうだろう。
・イメージと文化の原点を考える
今、これを書いている私の位置情報の近くの路上も、ほぼ、すべて、監視カメラによって、データ化されている。そこにある「AI技術」は、近々、量子コンピュータの処理で管理されるだろう。
・クリエイティブなロジック
しかし、だ、超高速の量子コンピュータ処理でも、ヒトでしか、出来ない事もある、それが、アストリッド・ライシュヴィッツのクリエイティブなロジックだろう。
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