第60回(2024)ヴェネチア・ビエンナーレを考える/オーストラリア館&マタオ・コレクティヴ(NZ)-2024年を振り返る
第60回(2024)ヴェネチア・ビエンナーレを考える/オーストラリア館&マタオ・コレクティヴ(NZ)-(3minで読める-今年を振り返る)
ヴェネツィア・ビエンナーレは
(註)ヴェネツィア・ビエンナーレは、世界最古の国際的な美術展のひとつであり、2年ごとに開催される国際的なアートイベントです。(美術展と建築展が隔年で交互)
2024年度の国際展のテーマは「どこにでもいる外国人(Foreigners Everywhere)」
2024年度の国際展のテーマは「どこにでもいる外国人(Foreigners Everywhere)」。これはフランス・パリ出身、イタリア・パレルモを拠点に活動するコレクティヴ、クレール・フォンテーヌ(Claire Fontaine)の作品に由来しており、その作品はまた、2000年代前半にレイシズムやゼノフォビア(外国人嫌悪)と戦ったトリノのコレクティヴから採用されているという。
国別参加部門・参加アーティスト部門のGolden Lion Award
国別参加部門はオーストラリア館のアーチー・ムーア(Archie Moore)の「kith and kin」(2024)が受賞した。
また、参加アーティスト部門のGolden Lion Awardを受賞したのはニュージーランドに拠点を置き、マオリ族の女性アーティストによって結成されたマタオ・コレクティヴ(The Mataaho Collective)。アルセナーレ会場の冒頭の展示室を舞台に、マオリ族の伝統的な織物を再解釈し、宇宙的かつ避難所を思わせる空間を作り上げた。
「世界的な連帯の重要性」を示すアーティストたちが受賞した
国別参加部門はオーストラリア館のアーチー・ムーア・・
国別参加部門はオーストラリア館のアーチー・ムーア(Archie Moore)
オーストラリア館で「kith and kin」では、アーティスト・キュレーターのアーチー・ムーア(Archie Moore)とエリー・バットローズ(Ellie Buttrose)が受賞した。アーチー・ムーア(Archie Moore)は、アボリジニ民族、カミラロイ族とビガンブル族の血を引く作家だ。
「空虚は空ではないのです。」-Archie Moore
1970年にブリスベン郊外の田舎町トゥーンバで生まれたムーアは、自分のルーツを恥ずかしく思いながら育った。「私はアボリジニではないふりをして、目立たないように、目立たないようにしていました。当時はそれが対処法だったと思います。」-Archie Moore
母方の系図は、アボリジニの人々に関する文書記録が乏しいため、はるかに短い。下の階には、宣教師や入植者によって押し付けられたキリスト教の名前があり、ペットに付けるような短縮形や苗字のない名前が多い。
参加アーティスト部門のGolden Lion Awardは
参加アーティスト部門のGolden Lion Awardは、Erena Arapere-Baker(エレナ・ベイカー)、Sarah Hudson(サラ・ハドソン)、Bridget Reweti(ブリジット・レウェティ) 、Terri Te Tau(テリー・テ・タウ)の4人のマオリ族のNZの女性アーティストからなるマタアホ・コレクティブのインスタレーション「Takapau」 (2022)が受賞した。
彼女たちにとってトゥイトゥイ(縫うこと)は方法論であり、織ることは美学です。彼女たちの縫うテキスタイルは、主に女性によって実現されたドメスティックなスケール(身体のスケール)の実践を、大きなスケールで表現している。
今年のアートを振り返る
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