ウラル2WDの発生とスターリン - URAL(ИМЗ-УРАЛ)
ウラル2WDの発生とスターリン - URAL(ИМЗ-УРАЛ)
ウラル2WD - URAL(ИМЗ-УРАЛ)
サイドカー専門メーカー -ロシアのIMZ社(現ウラルモト社)
現在、世界唯一の2WDサイドカー「ウラル」は、スターリンが1939年、ごく近い将来に欧州戦線が開くことを鑑みて、機動性の高い軍用モーターサイクルの開発を命じたことに始まる。
軍用サイドカーM-72
その流れから、ロシアのバイクメーカー「ウラル」は、第二次世界大戦中のソビエト連邦が製造した軍用サイドカーM-72に端を発することになる。戦後も民間等として、サイドカーの生産は続き、1992年に生産工場を国営からウラルモト株式会社に改組した。
現在は42か国に輸出され、世界唯一のサイドカー専業メーカーとして、サイドカー、ファンに愛されている。
そして、繰り返すが、現在、世界で唯一のサイドカー専門メーカーとなった。名の由来は、イルビットというウラル山脈近くの街に生産工場をもつことに拠る。
このウラルがユニークなのは後輪だけでなく、側車側の車輪にも駆動力が伝わる2WDモデル、「ギアアップ」をラインナップしている点だ。
4×4のJeepより、車体の軽さから、その本来の使用目的である、戦時下での走破性はよいと言われる。
それは、極寒の荒野に於いても、素晴らしい走破力を保つ、そして、現在も生産されるモデルだ。
ウラル・ジャパン
2007年には、ウラル・ジャパンが設立された。
パワートレインは749ccの空冷水平対向2気筒(41ps)などで、ドライブシャフト駆動だ。
そして、近年、EVモデルも発表されている。
2022年は,ウラルモトの前身であるIMZ社の誕生から80周年にあたり、新排ガス規制のユーロ5対応モデルも発表されていた。
STOP WAR NOW
現在(2022.4.2)ウラルジャパンのHPのTopにあるのは、
「STOP WAR NOW」従来のロシアのメーカーでの、メッセージを発信することは、興味深いロジックだ。
「21世紀に話し合いはできると信じています」-ウラルジャパンCEO
ただ、現行は、ウラル本社は「ウラルモーターサイクルズ」として米国ワシントン州レドモンドのIrbit Motorworks of America,inc. が経営する。そして、ロシア工場で車両や部品が生産されている。
そして、2WDサイドカーは、日本では、マニュアル普通免許が必要だ。