#1)非常事態(戦争)と自動車の品質管理、そして今後の課題(メモ)
工業デザイン(自動車工学)とその周辺
戦争という悲惨な非常事態が機械工学を急激に進化させた。
1918-1945年頃は、自動車の拡大期となるが、ポイントは、戦争という悲惨な非常事態が、自動車の品質管理に与えた影響を大きい。非常事態が、安定した状態の自動車を作り出したという事だ。現在のように、AIとロボットによる無人の航空機やドローンのない時代だ。
その品質管理(Quality Control)は、まさに、死活問題だったからだ。耐久性と故障の少なさとメンテナンス性の良さは、その状況で車に定着されてきた。
自動車産業の流れとして、1920年代に大量輸送時代へ突入し、その後、多くの社会変化の1つの要素として展開してきた。(註)前述:自動車の発生による「産業構造の変化」
これは、例えば、、、
イギリスでは、ガソリン車の発展といわゆる近代的な視点の自動車と交通、都市構造、その周辺の考え方までもパラダイムシフトしていった。そして、このイギリスでの軍需による発展は、ロールスロイスの流れが挙げられるが、それは、戦時下の車と共に、救急車から、航空機の内燃機関にまで及んだ。(戦時下での影響で言えば、航空機の安定性に与えた影響も大きいですが、この項目では、自動車と学際シリーズでまとめております)
その国で、自動車が生産できる技術があるか否かは、基幹産業である自動車産業の技術とその周辺技術を含めて、国力の問題といわれる。
今後は、有限地球のエコロジーなる生産技術と、その品質管理(Quality Control)から、広義での品質保証(Quality Assurance)までの範囲を含めての、生産技術(ロボット工学)、情報技術(AIと通信手段、5-6G)の展開を期待したい。
次回につづきます。
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自動車デザインと社会構造体 -UI/UX
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